KDDIは3月3日、中海テレビ放送、サテライトコミュニケーションズネットワーク(SCN)、DXアンテナと共同で、4月29日から7月末まで鳥取県西伯郡日吉津村 (ひえづそん)でエリア限定ワンセグ放送の実証実験を行うと発表した。
中海テレビ放送が実験試験局の運用とネットワーク構築を、SCNが地域コンテンツ制作を、DXアンテナとKDDIがシステム構築を担当し、日本で初めて地元居住者の日常生活に密着したエリア限定ワンセグ放送の実証実験となる。実験はケーブルテレビアクセス網を中継線として利用する。
実証実験では、電波測定などの技術検証に加え、地域情報のギャザリング、放送と通信連携などのサービス実験、エリア限定ワンセグ放送を視聴したユーザーの利便性などに関するアンケートを行う。
番組については、中海テレビ放送のコミュニティチャンネル (ケーブルテレビの自主番組) のほか、日吉津村役場やイオン日吉津ショッピングセンターなどと連携した特別編成番組、関連イベントの生中継などが配信される予定。
また、今回の実験には一般の地上デジタル放送と同様の周波数を使用するため、市販の携帯電話やカーナビなどのワンセグ端末で視聴できる。
エリア限定ワンセグ放送は、限られた地域でのみ視聴できるため、通常の地上デジタル波のワンセグ放送と異なり、地域に密着したコンテンツを配信でき、地域活性化のビジネスモデルとして期待される。
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