ナビタイム、au通信網で利用できるカーナビ「CAR NAVITIME」発表価格は4万円台

» 2010年05月24日 17時23分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo ナビタイムジャパンの“CAR NAVITIME”「WND-01K」

 ナビタイムジャパンは5月24日、auの通信網を利用した自動車向け通信機能付きナビゲーション専用端末 “CAR NAVITIME”(カーナビタイム)「WND-01K」を発表。2010年7月以降に発売する。本体価格は、CAR NAVITIMEのオンラインショップで4万3800円。端末はナビタイムジャパンが販売し、通信契約はKDDIが行う。

 ボディサイズは約149(幅)×92.5(高さ)×28.5(厚さ)ミリ、重さは約300グラム。ディスプレイのサイズはワイドQVGA表示(480×272ピクセル)対応の5インチで、タッチパネルに対応している。ワンセグの視聴も可能。

 同製品は、auの通信ネットワークを利用するアライアンス型サービス「Link→au」の第1弾の製品として開発されたもの。ナビタイムジャパンは、「EZ助手席ナビ」「NAVITIME」で「ドライブサポーター」などの同乗者向けのケータイサービスを提供している。同社がこれまで培ってきたコンテンツやサービスを生かし、“無線通信機能を活用したナビゲーション専用デバイス”「WND(Wireless Navigation Device)」という新しいカテゴリーの創出を狙う。

最新の地図や口コミ情報を取得、ケータイやPCとも連携

 WND-01Kの大きな特長は、以下のとおり。

  1. 通信を使ってリアルタイムに情報を更新できる
  2. 約650万件のスポット情報を検索できる
  3. EZナビウォーク、EZ助手席ナビ、NAVITIMEと情報を共有できる

 WND-01Kでは、auの通信網を利用することで、最新の地図データや地点情報(口コミ情報、ランキング、グルメクーポンなど)、アプリの取得が可能になる。通信によってサーバから新しい情報を取得できるので、道路や新しい建物の表示、駐車場やコンビニエンスストアなどのスポットを自動で更新する。また、レストランの口コミ評価や駐車場の満車、空車情報などの情報もリアルタイムで反映される。サーバの地図データは年3回の更新を予定している。なお、新規開通などで更新された道路情報を利用するには、2011年初頭に予定している、アプリのバージョンアップが必要。

photo レストランの口コミ評価や駐車場の満車、空車情報などが地図上にアイコンで表示される

 渋滞予測に基づいた最適ルートを検索できるほか、走行中もVICS渋滞情報を元にオートリルートし、都道府県をまたいでの渋滞情報「オンデマンドVICS」にも対応している。走行する自動車から送信されるGPS測位データを収集、分析した「プローブ交通情報」も入手できる。

 検索機能も充実している。約650万件のスポット情報から、名称、住所、電話番号、ジャンルなどのキーワードから検索できる「フリーワード検索」、探したい場所や施設のジャンルから検索できる「ジャンル検索」、季節ごとのお勧めスポット情報が分かる「おすすめ特集」を用意。さらに、EZナビウォーク、EZ助手席ナビ、 NAVITIMEで検索数の多かったスポットを探せる「人気スポットランキング」もある。検索時には「クチコミ評価の高いお店」「クーポンのあるお店」など、詳細な条件も設定できる。

photophoto 条件を設定して目的地を検索できる(写真=左)。地図上に表示されるアイコンは最大32種類。アイコンにタッチすると詳細情報を確認できる(写真=右)

 ケータイとPCとの連携にも対応しており、EZナビウォーク、EZ助手席ナビ、NAVITIMEの利用者は、「NAVITIME ID」か「au one-ID」でログインすれば、ケータイやPCと同じ情報をWND-01Kでも共有できる。例えば、外出前にケータイやPCで検索したルートをWND-01Kに転送しておけば、カーナビで再入力せずにルートを呼び出せる。

photo ケータイやPCから転送したルート検索の履歴をWND-01Kでも利用可能(画面=上)。WND-01Kで検索したクーポン情報をケータイへメール送信できる(画面=下)

 従来の同乗者向けケータイサービスとの違いとして、通信圏外の場所でもナビゲーションが利用でき、ジャイロセンサーと専用GPSで、より正確な位置情報を測位できる。また、WND-01Kは運転者が操作できる。

WND-01Kの購入方法と料金プラン

 WND-01Kは、PCサイト「CAR NAVITIME」(外部リンク)や「au Online Shop」(外部リンク)で購入できるほか、一部のau取扱店でも販売をする。au Online Shopはauケータイからは「EZトップメニュー」または「au oneトップ」→「auお客様サポート」からアクセスできる。

 発売に先立ち、CAR NAVITIMEのWebサイトではWND-01Kの先行予約を行う。予約の開始時期は別途Webサイトで案内される。あわせて、先行予約開始日に通知メールが届く「予約開始通知サービス」の受け付けも同サイト上で開始する。

 WND-01Kの利用には、KDDIまたは沖縄セルラーとの通信契約が必要となり、「Link→auお申込サイト」(外部リンク)から申し込める。KDDIは、WND-01K向けの専用プラン「WNDプラン」を提供する。WNDプランは「誰でも割シングル(特定機器)」と同時に加入すると、月額525円で使い放題になる。誰でも割シングル(特定機器)に加入しない場合は月額1050円となる。なお、誰でも割シングル(特定機器)は2年間(24カ月)が契約期間となり、契約期間中に解約や廃止をすると、契約解除料9975円が発生する。また、新規契約時には、契約事務手数料(2835円)が必要になる。

 KDDIは5月25日から、東京・原宿のKDDIデザイニングスタジオでWND-01Kの実機を展示し、その機能を体験できる。また、6月9日〜6月11日に幕張メッセで開催される「Interop 2010」のナビタイムジャパンブースでWND-01Kが公開される。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  4. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  5. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  6. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  7. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年