au損害保険とKDDIが7月6日から、市街地を走るランニング愛好家に対して、交通ルールやマナーの順守と、万一の事故などに備えてランナー向け保険への加入を促す「スマートランニングプロジェクト」をスタートした。ランナーへの啓蒙活動を通して事故を防止しつつ、保険への加入を案内することで、「マナーと安心を携えて走るランニングスタイル」を推奨していく。
このスマートランニングプロジェクトは、皇居前、平川門そばにあるランナーズスペース「Run Pit by au Smart Sports」の開設1周年記念と、au損保の開業記念第2弾を兼ねたプロジェクト。Run Pit by au Smart Sportsでは、マナーを守って走る「スマートランニング」を推進すべく、千代田区観光協会の「皇居ランナーマナー10の宣言」に、傷害保険への加入を促す項目を加えた“11の項目”を提案。そしてau損保は月々290円からの低価格なランナー向け傷害保険「ランナーズプラン」を提供する。
スマートランニング宣言や、ランナーズプランの提供に至った背景には、ランナー人口の増加にともなって、マナー違反に関する苦情が増えてきたことや、ランナー同士、あるいは歩行者や自転車、自動車との接触事故、それに伴うけがなどの増加がある。特に人気のスポットとなっている皇居周辺では、ランナー同士、またはランナーと歩行者のトラブルや事故が増加傾向にある。
中にはケータイで話をしながら、あるいはイヤフォンで大きな音で音楽を聴きながら走るような危険なランナーもいる。また大会に出場するような経験豊富な高速ランナーがものすごいスピードで走ってくると、恐怖を感じる歩行者もいる。1周約5キロほどの皇居の周囲は、多いときには5000人前後が同時に走っていることもあり、マナー向上が大きな課題となっていた。
今回Run Pit by au Smart Sportsでは、スマートランニング宣言のポスターを掲示し、ランナーへの啓蒙を行うほか、au損保のFacebookページなどにも掲示して、賛同者にはプロフィールアイコン用のバッジを配布するなどの取り組みを行う。
またKDDIでは、スマートランニングプロジェクトの開始に合わせて、au Smart Sports Run&Walkの約200万人の会員向けに、傷害保険を無料で提供するキャンペーンを実施する。キャンペーン用の保険は、ランニング中に他の人にぶつかってけがをさせたときなどの賠償責任を補償するもので、保険を体験してもらい、その必要性を認識してもらうのが目的。
保険の対象となるのは、au Smart Sports Run&Walkの会員で、20歳以上、64歳以下の人。なおかつWINシリーズ(一部機種を除く)、または「IS03」以降のAndroid搭載スマートフォンの利用者。補償期間は申し込みから3カ月間で、個人賠償責任保険金を最大30万円、後遺障害保険金を最大10万円補償する。引き受け保険会社はau損保となる。応募期間は7月6日から12月31日まで。期間中1回のみ受け付ける。
スマートランニングプロジェクトの発表会では、au損保の説明映像などにも出演している女優の乙黒えりさんと、2011ミス・インターナショナル日本代表の村山和実さんのトークショーも開催された。
乙黒さんはランニングの楽しさを「日常生活で抱えているストレスや疲れが取れる。心身共にストレス発散になってすがすがしい気分になれる」と表現。村山さんは「ランニングの魅力は人とのコミュニケーションができること。それと走りきったあとの達成感」とコメントした。一方で、「走っていると自転車とぶつかりそうになったりすることがあり危ないと感じることもある」と村山さんがランニングの際の危険も指摘。乙黒さんも「公園で走ることが多いが、子供の動きが読めずぶつかりそうになったりすることもある。曲がり角なども危ないので、事故に備えて保険に入りたい。気軽に入れる点がいい」とスマートランニングプロジェクトの保険を魅力に感じたようだった。
また発表会終了後には、スマートランニングプロジェクトに賛同した一般ランナーと村山さん、乙黒さんがオリジナルTシャツを着て皇居を1周する「皇居 PR Run!」も開催。スマートランニングの普及促進を走りながらPRした。
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