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» 2012年12月25日 16時24分 UPDATE

ITmediaスタッフが選ぶ、2012年の“注目ケータイ&トピック”(ライター太田編):今年はやっぱりコレ! LTEサービスを加速させた立役者「iPhone 5」

良くも悪くもiOS搭載端末が目立った2012年。Android端末はスペック的には各社横並びとなり、機種選びが難しくなったと思う。2013年はスマホ向けのコンテンツビジネスが本格化しそうだ。

[太田百合子,ITmedia]

 2011年の同じ記事で「2011年はAndroid陣営に勢いのあった年」と書いたが、今年は「iPhone 5」と「iPad mini」、Retinaディスプレイ搭載の「iPad」、iTunes&iTunes Storeのリニューアル、例のマップの問題なんかもあって、良くも悪くもiOSが目立った1年だったように思う。一方のAndroidスマートフォンは、OSも端末固有の機能も成熟。スペック的には各社横並びとなり、機種選びが難しくなったという印象だ。

手にした瞬間「薄っ、軽っ!」と驚かされた「iPhone 5」

 今年のスマートフォン、タブレットを振り返る上で外せないのが、iPhone 5とiPad mini。特にiPhone 5を初めて手にしたときの「薄っ、軽っ!」という驚きは今も新鮮な記憶として残っている。Appleの商品開発力の高さに、改めて感心させられた。と同時にiPhone 5は、ソフトバンクモバイルとKDDI(au)のLTEサービスを一気に加速させたという意味でも、与えたインパクトの大きかった製品だった。

photo 「iPhone 5」

 「Xi」でLTEサービスを先行してきたNTTドコモが、わざわざ“docomo LTE”というキーワードをサービス名の前に付け足したほど、“LTE”や“テザリング”という言葉を広く浸透させたのもiPhone 5の功績と言える。

 個人的にはiPadの重さ、iPhoneの画面の小ささという弱点を、1台で軽々とカバーしたiPad miniとの出会いも、大きな出来事だった。今やメインデバイスとして、手放せない存在になっているほど。2012年後半は「Kindle Paperwhite」などの電子書籍専用端末も話題を集めたが、いろいろ試した結果、自分の場合は電子書籍を読むのもiPad miniに落ち着いてしまった。

photo 「iPad mini」

完成度の高さで印象に残った2機種「HTC J」と「Galaxy Note」

 iOSが目立っていたからといって、一方のAndroid勢が地味だったわけではもちろんない。OSのバージョンが4.0になって、スペックもデュアルコアからクアッドコアへとますますハイエンドになり、4G対応、大容量バッテリー搭載、防水モデルの増加など、ストレスなく使えるスマートフォンがどんどん出てきた1年だったという印象。一方でハイスペック化が進み、機能的にも成熟してきた分だけ、機種毎の差別化は難しくなり、横並びになってしまった感もある。年始にはauから、iidaブランドのスマートフォンが登場することが告知されているが、来年はぜひユニークなコンセプトやデザインを採用した端末が、たくさん登場することを期待したい。

photophoto 「HTC J ISW13HT」(写真=左)と「Galaxy Note SC-05D」(写真=右)

 そんなAndroid勢の中にあって、特に印象に残ったのは、「HTC J ISW13HT」と「Galaxy Note SC-05D」の2つのシリーズ。HTC JはグローバルメーカーのHTCがauとがっつりタッグを組んで作り込んだだけあり、デザイン、スペック、こだわりのカメラ&サウンドなど、全体的な完成度がとても高い。LTE&防水対応、フルHDディスプレイ搭載となった、後継機の「HTC J butterfly HTL21」は、さらに隙のない仕上がりで、買って後悔のない1台だと言えるだろう。

 一方のGALAXY NOTEは、スマホをノートのように使うことを提案した意欲的な製品。耳元にあてて使う電話としてはぎりぎりのサイズだが、画面が大きい分だけ見やすさはダントツで、スラスラと書きやすいスタイラス「Sペン」も新鮮だった。後継機の「GALAXY Note II SC-02E」は、この「Sペン」がさらに使いやすくなっただけでなく、2つの作業が同時できるマルチウインドウ機能を備えるなど、大画面がより生かせる仕様。横幅もスリムになって持ちやすくなり、スマホや7インチのタブレットを持っていてもなお、欲しいと思わせる魅力がある。

インフラが注目された1年 2013年はコンテンツ競争が本格化!?

 キャリアのサービスに目を移すと、2012年はやはりネットワークに関する話題が豊富だった1年のように思う。プラチナバンドと呼ばれる900MHz帯と700MHz帯の割り当てが相次いで行われ、ソフトバンクが悲願の900MHz帯を獲得してサービスを開始。一方で前述したように、iPhone 5をきっかけにして、各社のLTEサービスも大きく前倒しされた。特にソフトバンクは、テザリングをやらないやるという話から、1.7GHz帯でLTEサービスを提供するイー・モバイルの買収、さらにその後の米Sprint Nextell(スプリント・ネクステル)買収というビッグニュースに至るまで怒濤のようで、本当に緊急記者会見の多い1年だった。

photophoto KDDIの「auスマートパス」サービス開始イベントに出席したKDDI高橋誠氏と剛力彩芽さん(写真=左)。ソフトバンクモバイルのプラチナバンド開業時には、白戸家のお兄ちゃんことダンテ・カーヴァーさんとスギちゃん、猫ひろしさんらがイベントで盛り上げた(写真=右)

 このほかKDDIの「auスマートパス」に代表される、定額使い放題のサービスが相次いで登場し、ユーザーを一気に獲得したのも2012年のトピックスのひとつ。また「しゃべってコンシェル」や「しゃべって翻訳」といった、音声をインタフェースにしたサービスがいよいよ実用レベルまできたのも、注目すべき出来事だと思う。2013年にはこうした流れがさらに加速し、どんな端末が使えるかだけでなく、いかに魅力的なコンテンツやサービスを利用できるかが、キャリア選びの際のより重要な選択基準になってくるはず。iPhone 5の大ヒットでひとり負けと言われているドコモが、どう巻き返すのかにもぜひ注目したい。

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