通知バーの設定パネルは、Xperia AXと同じくWi-Fi、マナーモード、テザリング、画面の自動回転など10の項目が並ぶ。Xperia Zはディスプレイの解像度がフルHDに向上したことで、各設定パネルの下に項目名が表示され、より分かりやすくなった(Xperia AXではアイコンのみだった)。またOSがAndroid 4.1となったことで、通知バーの表示内容が拡張されている。例えば、スクリーンショットを撮ると、キャプチャ画像のサムネイルを大きく表示することができ、ここから直接共有したりできる。
画面下部のナビゲーションバーには、戻る/ホーム/マルチタスクキーが表示される。このナビゲーションバーは画面の下部を占有するので、ブラウザやアプリなどの表示領域はその分狭くなる。ただしアルバムやムービーアプリから写真と動画を表示した際は、ナビゲーションバーが消えて全画面表示される。右下のマルチタスクキーを押すと「最近使ったアプリ」に加え、「スモールアプリ」一覧が現れ、ほかのアプリを使用しているときでも、その上に表示できる。Xperia AXと同じく電卓、タイマー、ノート、レコーダーの4つがプリセットされており、ほかのスモールアプリをGoogle Playから追加することも可能だ。さらに、Xperia Zではスモールアプリ一覧の画面に「全アプリ終了」の項目が新設されており、文字どおりここを押すと起動中のアプリがすべて終了する。メモリを解放したいときに便利だ。
さり気なくこだわった点として、Xperiaの世界観に合うよう、docomo Palette UIのアプリトレイの背景色やカテゴリーの枠がグレイ系のカラーに変更されている。
カメラ機能も進化している。約1310万画素はXperia AXとほぼ同じだが、積層型のCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を採用したことで、明暗差の大きいシーンで白飛びや黒つぶれなどを抑えるHDR撮影が、動画でも利用できるようになった。静止画の撮影画面には動画撮影用のボタンも置かれているので、撮影モードを切り替えることなく静止画と動画を撮れる。動画の撮影中にカメラボタンを押すと、1Mサイズの静止画を同時に記録できる。このほか、夜景や人肌などでノイズを抑えるノイズリダクションや、枚数制限なしで1秒間に最大10枚の高速連写も可能になった。
逆光のある環境や夜景なども、手動で設定することなく撮影できる「プレミアムおまかせモード」では、新たに「スポットライト」と「赤ちゃん」が追加された。スポットライトでは、室内でライトに当たっている物や人を撮るときに有効だ。光が一部だけに当たっていることをカメラが認識して、過度に明るく撮らないようにしているという。ライトが当たっているものを撮ると白飛びすることがあるが、スポットライトをうまく使えばこれを防げる。
インカメラにも暗所での撮影に強いExmor R for mobileを採用し、画素数はXperia AXの約31万画素から約220万画素に向上した。顔検出と連動した「美肌効果」モードも採用しており、よりキレイに自分撮りができる。
従来のXperiaのカメラは連写ができない、インカメラがいまひとつなどの弱点があったが、Xperia Zはそれらをクリアしたと言っていいだろう。動画撮影中の静止画キャプチャはHTC J/HTC J butterflyでもおなじみで、「ほかの機種ではできるのにXperiaではできない」ことが減ったのは、乗り換えを検討している人には好材料だろう。
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