S IIIとの違いは?――写真で見る「GALAXY S 4」の外観と新機能

» 2013年03月16日 12時00分 公開
[房野麻子,ITmedia]

 既報の通り、Samsung電子が、米ニューヨークで行われたイベント「Samsung UNPACKED 2013」で、GALAXY Sシリーズの新端末「GALAXY S 4」を発表した。4月下旬から155カ国で販売される予定だ。

photophoto Samsung電子のJ K Shin氏

 発表会では、同社のIT&モバイルコミュニケーション部門のトップであるJ K Shin氏が登壇し、より薄くなり、さらに機能を充実させたGALAXY S 4を披露した。また、LTEに関してはFDD-LTEのほかにTD-LTEもサポートすることを明らかにした。

 次に登壇したSamsung Telecommunications AmericaのRyan Bidan氏は、GALAXY S IIIと比較しながらGALAXY S 4のスペックや機能について紹介した。S 4はS IIIよりも幅が0.8ミリ細くなって69.8ミリに、厚さは0.7ミリ薄い7.9ミリとなり、よりスリムになった。重さは130グラムで、S IIIより2グラム軽くなっている。

photophotophoto 「GALAXY S III」と比較して、ボディは薄く、軽くなった

 ボディが薄く、軽くなる一方、ディスプレイは大きく高精細に進化した。S 4は約5インチフルHD(1920×1080ピクセル、441ppi)のSuper AMOLEDを採用しており、非常に鮮明な映像を楽しめる。カラーはBlack MistとWhite Frostの2色が紹介されたが、ほかのカラーバリエーションも加えられる予定だ。

photophoto 約5インチフルHDのSuper AMOLED(スーパー有機EL)を初搭載。カラーは黒と白の2色から
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photophoto 両カラーの正面と背面。塗装は細かいドットがプリントされた光沢仕上げ
photophoto 左側面の音量キー(写真=左)と、右側面の電源キー(写真=右)は、S IIIと同じ位置関係。写真はWhite Frost
photophoto 下部先端(写真=左)と上部先端。上部先端には3.5ミリのイヤフォンジャックのほかに、小さな赤外線通信ポートがあり、ここからAV機器やエアコンをコントロールできる(写真=右)
photo 背面のカメラとフロントのカメラを同時に起動し、1枚の写真に合成できる「Dual Camera」。フロントカメラで撮る写真のフレームは複数の中から選べる。両方のファインダーの表示が遅れることもなく、スムーズに撮影できた

 カメラは背面のメインカメラが13メガピクセル、フロントカメラが2メガピクセル。S IIIよりもメインカメラの画素数が大幅にアップしている。メインとフロントのカメラを同時に動かし、両方の画像を合成できるDual Cameraのほか、12種類の撮影モードを搭載するなど、カメラ機能を強化した。また、加速度センサーなどの各種センサーを備えているが、S 4では温湿計と赤外線通信機能も搭載される。赤外線通信機能はテレビやビデオレコーダーなどのAV機器をコントロールすることができる。バッテリーは2600mAhで、S IIIよりも500mAh増量された。

photophoto 美顔、ベストフェイスなど12種類の撮影モードを用意している。「Drama」は動く被写体を1つの写真に合成できる機能
photophotophoto 「Eraser」は、静止画撮影中に写したくないものが入り込むとその動きを認識し、後から消すことができる。写真では入り込んた指がピンク色で強調され、それをタッチすると消すことができた。写真アプリによくある機能だが、S 4もかなり自然な仕上がり
photophoto ジャイロセンサーや気圧計に加え、温湿計や赤外線機能も搭載。本体が薄くなりながらも2600mAhの大容量バッテリーを搭載した
photo 指で利用できる、S 4の「Air View」

 GALAXY Noteシリーズでおなじみの「Air View」も搭載。GALAXY NoteではSペンをかざすだけで触れずにそのフォルダ内にある写真などのサムネイルを確認できるが、Sペンを付属しないS 4では、指を近づけるだけで確認できる。右の写真では画面に触れているように見えるかもしれないが、実際には触れていない。視線を外すと動画再生が一時停止になる「Smart Pause」や、画面にタッチせずにかざした手の動きで画面をスクロールできる「Smart Scroll」などの便利機能も搭載された。

photophotophoto GALAXYシリーズには画面を見ている間はバックライトが消灯しない「スマートステイ」という機能が搭載されているが、S 4は「Smart Pause」にも対応。ビデオを見ている際に画面から視線を外すと映像が一時停止になり、再び視聴すると再生が再開する(写真=左)。端末上部のセンサーが手の動きを認識し、手を上から下に動かして画面に触れずにブラウザのスクロールができる(写真=中、右)
photophoto 「S Voice Drive」を使うと、音声でアプリをコントロールできる。車のBluetoothにつなげると端末が自動的にドライビングモードになり、画面を見ることなく安全に音声で端末を操作できる(写真=左)。WatchONでは、端末を赤外線リモコンとして利用できる。TV、セットトップボックス、DVDプレーヤーのほか、エアコンも操作できる(写真=右)
photophoto 「S Translator」アプリを利用すると、さまざまな言語を翻訳でき、言葉が分からなくても多くの国の人と会話できる。入力はテキストでも音声でも可能。日本語にも対応している
photophotophoto 端末内のさまざまなセンサーにより体調をチェックできる「S Health」アプリを内蔵。日々の食事、運動、睡眠を記録し、グラフなどでチェックできる
photophoto 通知パネルのUIは多少変更されている。通知パネルを引き出すと5つの機能オン/オフボタンと画面の明るさ設定、各種通知が表示されたシンプルな画面だが(写真=左)、上部のボタンはS IIIのように横にスクロールしない。画面右上のアイコンにタッチすると、すべてのボタンを表示させることができる(写真=右)
photophoto 設定メニューはカテゴリごとにタブ式の表示に変更されている。「Connections」タブには無線とネットワーク設定メニュー(写真=左)、「My device」タブはサウンドやディスプレイ、壁紙などの端末設定メニュー(写真=右)
photophoto 「Accounts」タブではアカウントと同期設定(写真=右中)、「More」タブでセキュリティ設定やアプリ、バッテリーなどの使用状況の確認などができる(写真=右端)。画面をスクロールするよりもアクセスしやすくなった

 S 4の特徴的な機能については、俳優が登場して利用シーンを演じる中で紹介された。今回の発表会はロックフェラー・センターにあるRadio City Music Hallで行われたが、オーケストラの演奏も行われ、まるでショーのような演出だった。

photophotophoto 多くの俳優が登場し、カメラや翻訳、シェア機能などが利用シーン別に紹介された

 プレゼンテーション後はタッチ&トライ用に端末がメディアに公開された。短い時間しか触れることができなかったが、基本的な操作はスムースで、5インチフルHDのディスプレイは非常に美しかった。翻訳機能は若干時間がかかる印象だったが、会場のネットワーク環境の影響もあったのかもしれない。

 プレゼンテーションの内容は以下の動画から視聴できる。

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