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» 2014年05月13日 16時23分 UPDATE

「未知なる自分」に出会えるメガネ――疲れや眠気を見える化する「JINS MEME」

アイウエアブランド「JINS」が、目の動きやまばたきから疲れた眠気を測定するメガネ「JINS MEME」を開発。視力矯正という従来のメガネの役割を超え、新たな市場を開拓する。

[村上万純,ITmedia]
photo 左から慶應義塾大学大学院の稲見昌彦氏、ジェイアイエヌの田中仁社長、東北大学の川島隆太教授

 「メガネの役割は視力矯正の次へ」――5月13日、ジェイアイエヌは新型メガネ「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を発表した。2015年春に国内で発売する。

 JINS MEMEは三点式眼電位センサーを搭載した“世界初”のメガネで、そのコンセプトは「自分を見る」というもの。眼球運動にともなう目の回りの電位差をリアルタイムに検出することで、まばたきや視線の動きを計測し、疲れや眠気といった自分の状態を知ることができるという。発表会では、視線の動きでスマートフォンを操作するデモンストレーションも行われた。また、拍手やうなずきなど、体の動きを測定することも可能だ。


photophotophoto まばたきや視線の動きを測定する(写真=左、中)。視線を動かすだけでスマートフォンのスクロールができる(写真=右)

 ジェイアイエヌの田中仁社長によると、JINS MEMEは従来のメガネが持つ視力矯正という役割を超え、本来メガネが必要なかった人にまで価値を訴求できるものになっている。スマートフォンアプリとBluetooth連携することで、具体的に「オフィス」「ドライブ」「フィットネス」という3シーンで活用できるという。

photophoto 疲労指数「me」により、疲労度が分かる

 オフィスシーンでは、JINSが独自に開発した疲労指数「me(ミー):Mental Energy」を使用し、目の動きから1日の疲労度を数値化して表示する。ドライブシーンでは眠気を測定し、居眠り運転を防止するようアラートを行う。フィットネスシーンではフレームに内蔵された6軸センサー(加速度・角速度)により、頭部の微細な動きや体の傾き、ブレなどを測定。腕時計型のウェアラブルデバイスよりも正確な歩数や活動量が分かるほか、体幹や体軸を意識したトレーニングが行える。

photophoto 運転中の眠気を測定する(写真=左)。運動中の体の傾きやブレを検知する(写真=右)
photo スマートフォンを用いたデモンストレーションの様子

 慶應義塾大学大学院で眼電位センシングの応用技術を研究する稲見昌彦氏は、「JINS MEMEによって個人の深いデータである『DEEP DATA』を得られ、これまで知らなかった自分の状態を知ることができる。今後はデータを集めることで、各人の興味や関心、喜怒哀楽など、心の動きも可視化していきたい」と語った。

 価格は未定で、田中氏によると「一般の方が手に届かないという値段にはならない」という。連続使用時間は約8時間で、Micro USB経由で充電できる。店頭以外にECサイトなどの販路にも注力していく。「個人だけでなく、法人向けにも大きなポテンシャルを持つ商品」と、田中氏は企業導入にも意欲的だ。また、本製品と連携するアプリケーションを開発できるよう、APIを公開。今後は開発者も利益を得られるようなプラットフォームを作ることも考えている。アプリケーションはiOSとAndroidのほか、MacやWindowsでも動作する。


photophotophoto 左からウエリントン、ハーフリム、サングラスのデザイン

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