NTTドコモの「Xperia Z2 SO-03F」と、KDDIの「Xperia ZL2 SOL25」は、OSがAndroid 4.4になったこともあり、ソフトウェアも前モデルのXperia Z1から進化した部分が多い。今回は使い勝手を左右するソフトウェアをチェックしていこう。
ホームのUI(ユーザーインタフェース)は、基本的にXperia Z1から大きくは変更されていない。ロック解除画面では上下にフリックするとロックが解除されるが、カメラのショートカットは時刻の右から画面下部に移動した。クリア/ホーム/タスクキーというオンスクリーンキーの並びも変わっていない。タスクキーを押すと最近起動したアプリ一覧が表示され、「全アプリ終了」から起動中のアプリを終了できる。ここからスモールアプリの呼び出しも可能だ。
通知バーは、「通知」と「クイック設定ツール」の2つに分かれて表示され、Wi-Fiやテザリングなどの設定は、通知バーを表示させてからクイック設定ツールをタップして選ぶ形になり、Xperia Z1よりも1ステップ増えた。
テーマのデザインも一新され、新たに用意された「Air」では、壁紙の色がランダムに変更されて面白い。さらに、Sony Selcetからダウンロードテーマを入手できるようになった。追加したテーマでは壁紙はもちろん、オンスクリーンキーや設定画面のボタンデザイン(オン/オフやチェックボックスなど)も変更され、さまざまな画面デザインを楽しめる。
かゆいところに手の届く便利機能もいくつか追加されている。「タップして起動」では、スリープ時に画面を2回タップするだけでバックライトが点灯する。「スマートバックライト」では、端末を持っている間はバックライトが消灯しない。「スマート着信操作」では、着信時に端末を耳元に持っていくと応答、端末を振ると拒否、端末の画面を下にして置くと消音ができる。「Xperia Z1 f SO-02F」で搭載された、手袋をしたままでもタッチパネルを操作できる「手ぶくろモード」も追加された。不在時のメッセージを端末本体に録音できる「伝言メモ」は引き続き利用できる。
ディスプレイの画質も向上した。幅広い色域を表示できる「トリルミナスディスプレイ for mobile」を継承しつつ、新開発の「Live Color LED」を採用し、さらに赤と緑の色域が広がった。Xperia Z1と比べると、同じ写真でもZ2の方が鮮やかに表現できていることが分かる。また、Xperia Z2はIPS方式を採用しているので、視野角も広がっている。ただしXperia ZL2のディスプレイはZ1と同じくVA方式となっている。超解像技術によって失われた画素を復元する高画質エンジン「X-Reality for mobile」も健在だ。
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