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» 2015年01月26日 12時00分 UPDATE

「iPhone 6」ロードテスト 第4回:SIMロックフリー版「iPhone 6」がSIMロック状態に! トラブルを乗り越え「アメリカ放題」を試した

CES 2015でソフトバンクの「アメリカ放題」を試すべく、修理を終えた「iPhone 6」にSIMを挿してみたのだが……。

[太田百合子,ITmedia]

 2015年1月、米・ラスベガスで開催された世界最大の見本市「2015 International CES」に行ってきた。せっかくの機会なので、ソフトバンクモバイルが「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」向けに提供する「アメリカ放題」を試そうとしたのだが、思わぬ落とし穴が待っていた……。

ソフトバンクショップで「アメリカ放題」対応SIMをゲット

 アメリカ放題は、ソフトバンクがiPhone 6/6 Plusの発売に合わせて提供を開始したサービス。簡単にいうと、同社の傘下となった米Sprintのネットワークを、国内のソフトバンクのネットワークと同じように使えるようにするというものだ。これにより、米国本土やハワイなどに滞在中、日本にいる時と同等の料金で通話やSMS、データ通信を利用できる。通常サービス利用料付き980円(非課税)がかかるが、現在サービス開始記念キャンペーン中のため、無料で利用可能。当初は3G通信のみだったが、2014年末からはLTE通信にも対応した。ちょうどCES 2015に行くタイミングだったので、現地でアメリカ放題を試すことにしたのだ。

 通常、日本で買ったスマートフォンを海外で使うには、

1.キャリアが提供する海外向けパケット定額サービスを利用する

2.現地で使えるモバイルWi-Fiルーターをレンタルする

3.現地でSIMカードを購入する

 の、いずれかの方法を選ぶことになる。

 このうち1は、1日24.4Mバイト(ソフトバンクは25Mバイト)までが1980円(非課税)、それ以上は最大2980円(非課税)と料金が高く、長期滞在の場合は負担が大きくなる。2はレンタル代が発生する上、スマホと一緒にルーターを持ち歩く必要があり、荷物が増えるのがデメリット。ルーターを充電する手間もある。3は現地調達という難易度の高さに加えて、日本から持ち込むスマートフォンがSIMロックフリーで、なおかつ現地キャリアの周波数帯に対応している必要がある。いずれの方法も、金銭面および知識面で少々考慮すべき点がある。

 その点、アメリカ放題では、利用できるのは米国のみとはいえ、日本で購入したiPhone 6/6 PlusがSIMカードも含めてそのまま使え、日本と同じ料金で通話やパケット通信を利用できる。例えば通話定額の「スマ放題」を利用していれば、米国から日本に電話するのも、日本からかかってきた電話を受けるのも無料になるし、仮にデータ定額が5Gバイトまでのプランを利用していれば、アメリカでも同様に5Gバイトまで追加料金なしでデータ通信ができる。

 筆者は現在、ソフトバンクの「iPhone 5」を所有しているが、残念ながらアメリカ放題が使えるのは、iPhone 6/6 Plusだけ。この2機種向けに提供されているSIMが、アメリカ放題に対応しているのだという。そこでiPhone 5を廃棄して、SIMをアメリカ放題対応のSIMに交換し、それを今使っているSIMロックフリー版iPhone 6に挿して運用することにした。念のためソフトバンクのサポートに問い合わせると、SIMロックフリー版は保証対象外にはなるものの、SIMの発行自体は可能だという。そこで2014年末に近所のソフトバンクショップに出向き、1900円(税別)の手数料を支払ってSIMをゲットしてきた。

photo 「アメリカ放題」対応の「nanoUSIMカードA(C2)」。見た目はこれまでのnanoSIMとまったく同じだが、「C2」はiPhone 6/6 Plus向けになっている

 なお、筆者が現在利用している料金プランは、ホワイトプラン+パケットし放題 for 4G LTEという組み合わせ。ソフトバンクの電話番号は現在メインではないので電話をかけることがなく、かつデータ通信もあまりしないため、最も基本使用料が安くなるプランにしている。アメリカ放題は、スマ放題+データ定額の新料金プランだけでなく、筆者のような旧料金プランでも利用できるが、思う存分使うためにはこの機会に料金プランを変更した方がいいかもしれない。ソフトバンクショップの店員にそのように相談したところ、筆者は10日締めの契約になっているため、プラン変更が適用されるのは2月10日以降、つまり1月6〜9日に開催されるCESが終わった後になると言われてしまった。

 現在はキャンペーン期間中のため、申込み不要で利用できるアメリカ放題だが、キャンペーン終了後は申込みが必要な有料サービスになる(「スマ放題」データ定額パック・標準(5GB)以上の加入者を除く)。利用する場合は締め日に注意して、早めに申し込んだ方がいいかもしれない。

アップルストアで何が起きた!? アメリカ放題が使えない

 そして、問題は米国へ旅立つ前日の夜に起こった。渡航前にあらかじめSIMをセットしておこうと、iPhone 6にソフトバンクのアメリカ放題対応SIMをセットしたら、なぜか「SIMが無効です」というメッセージが表示されて、まったく先に進めなくなってしまった。筆者のiPhone 6はSIMロックフリー版なので、基本的にはドコモでもauでもソフトバンクでも、どこのSIMをセットしても、同じように使えるはず。実際にiPhone 6購入直後には、さまざまなSIMでテストもしている。それが端末をリセットしても、工場出荷状態に戻しても、何をやっても同じエラーが表示されてしまう。これはひょっとして……と思い至ったのが、先日のアップルストアでの修理だ。

 ミュートキーに不具合があり、アップルストアに持ち込んで端末を交換してもらったのだ。その後、SIMを入れ替える機会がなく、ずっと同じSIMで使っていたため気付かなかったのだが、ひょっとしてそのときに、誤ってSIMロックがかかってしまったのだろうか? さまざまなSIMを試してみたが、もともと使用していたドコモのSIM以外は利用できなくなっていた。

photo SIMをセットし、iPhone 6を起動すると最初にアクティベーションが行われるが、その際にこのメッセージが表示されて、ここから先に進めなくなってしまった

 iPhone 6/6 Plusにはキャリアが販売するSIMロック版と、Appleが販売するSIMロックフリー版があるが、実はこの2つはハードウェア的にはまったく同じものだ。SIMロックは端末側ではなく、Appleの認証サーバー側に設定されていて、SIMをセットした際にそのサーバーの情報を受けて、セットされたSIMが使えるか、使えないかを判断しているという。筆者はiPhone 6をSIMロックフリー版として購入したが、どうやら先日端末を交換した際にその情報が新しい端末に引き継がれず、SIMロックがかかってしまったようだ。翌朝Appleのサポートに連絡したところ、アップルストアでの手続きにミスがあったと説明された。

 原因は分かったが、間もなく渡米しなければならない事実は変わらない。サポートの担当者が言うには、SIMロック解除の手続きはサーバーを管理する本社の担当部署に依頼しなければならず、解除までは通常数時間から1日ほどかかるという。しかも筆者がAppleのサポートに連絡した日は、あいにくの日曜日。日本にいる間にアメリカ放題対応のソフトバンクのSIMが筆者のiPhone 6で利用できるかどうかを確認するのは、ほぼ絶望的となってしまった。現地でいきなりつなぐのはちょっと不安ではあるが、こうなったら仕方がない。SIMとiPhone 6を手に、飛行機に乗り込んだ。

現地でSIMロック解除を確認! アメリカ放題の通信速度は?

 乗り継ぎを含めて十数時間で、無事米国に到着。空港に降りたってすぐにiPhone 6にアメリカ放題対応SIMをセットしてみた。もしうまくつながらなければ、日本のアップルサポートに国際電話をかけるハメになるところだったが、無事に認証され、驚くほどあっさりと米Sprintの4G通信につながった。

photo アメリカ放題対応SIMをセットし、電源を入れるとSprintのネットワークにつながった

 アメリカ放題を利用する際には、設定で「モバイルデータ通信」と「4Gをオンにする」をオンにして、「データローミング」をオフにする。ちなみに設定の「キャリア」で、ネットワークの選択を「自動」にしておかないと、Sprintに接続できないことがあるとのことなので、注意したい。

photo 設定でモバイルデータ通信と4Gをオンにするをオンに、データローミングをオフにしよう

 その後、ずっとこのアメリカ放題だけでCESの取材を乗り切ったのだが、結論から言うと、日本と何も変わらず、いつもとまったく同じようにiPhone 6を使うことができた。4G通信は場所によってつながったりつながらなかったりで、アンテナの本数は大体3〜4本だった。LINEもFacebookも問題なく利用できたし、地図アプリやIP電話も使えて、不自由さはほとんどなかった。さすがに日本のソフトバンクの4Gと比べると、速度はかなり遅く3G並。写真のアップロードも少し時間がかかったが、それも許容範囲だといえる。

photo ちなみにラスベガスの空港で4Gかつアンテナ3本の場所で速度測定したら、下り平均が約3Mbpsと3G並みだった。CESの開催期間中はネットワークが混み合う時期ではあるが、日本の4Gに比べるとやはり遅い

 今回は料金プランがホワイトプラン+パケットし放題 for 4GLTE(パケットし放題フラットではない)だったこともあって、Wi-Fiが使えるところはWi-Fiにつなぐようにしたし、残念ながら通話やテザリングも試せなかったのだが、そのおかげなのか帰国して料金明細を見たら、驚くことにきっちり基本料金内に収まっていた。日本と同じ料金プランの範囲内で、米国でも思う存分iPhone 6が使えるのは本当に快適。次回はぜひスマ放題にプラン変更して、米国から日本へ、電話かけ放題の快感を味わってみたいと思う。

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