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» 2015年02月16日 17時03分 UPDATE

ルータープリンスの「5分で知る最近のモバイル通信&ルータ事情」:UQからWiMAX 2+の下り最大220Mbps対応機種が登場! ワイモバイルは設立から1年未満で消滅へ (1/2)

UQコミュニケーションズは、CAや世界初となる4×4 MIMOへの対応による下り最大220Mbps対応機種を発表。また、新料金プランを2月20日より提供開始する。気になる通信速度制限の内容も紹介しよう。

[島田純,ITmedia]

UQコミュニケーションズ、下り最大220Mbps対応サービスを提供へ

 UQコミュニケーションズは、1月15日に新デバイス・新サービス発表会を開催。下り最大220Mbpsの「ヤ倍速」と新料金プラン「ギガ放題」で「ギガヤバ革命」とする同社の新サービスと新機種を発表した。

photo UQコミュニケーションズが「ギガヤバ革命」を発表

 下り最大220Mbps対応の機種は、従来の「WiMAX Speed Wi-Fi」から「Speed Wi-Fi NEXT」へとシリーズ名が変更となった。下り最大220Mbpsに対応する機種としては、ファーウェイ製の「Speed Wi-Fi NEXT W01」(以下、W01)とNECプラットフォームズ製の「Speed Wi-Fi NEXT WX01」(WX01)の2機種が発表された。両機種はどちらも下り最大220Mbpsに対応するが、対応する方式の違いによって下り最大220Mbpsが利用可能なエリアが異なっている。

photo 2つの方式で下り最大220Mbpsに対応

キャリアアグリゲーションに対応「エリア派」のW01 - 4G LTEにも対応

 1月30日より発売されている「W01」を先に紹介しよう。W01は、キャリアアグリゲーション(CA)対応によって下り最大220Mbpsに対応する。WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルーターとしては初めて、WiMAXに非対応の機種となり、「ハイスピードモード」設定時にはWiMAX 2+のみ接続できる。「ハイスピードプラスエリアモード」設定時はWiMAX 2+およびauの4G LTEに接続が可能である点は、HWD14やHWD15などの従来機種と同じだ。なお、キャリアアグリゲーションへの対応は3月に実施予定のソフトウェアアップデートを適用する必要があるため、キャリアアグリゲーションによる通信速度高速化の恩恵が得られるのは3月以降となる。

 W01では、キャリアアグリゲーションによる下り最大220Mbps対応だけでなく、Wi-Fi側もスペックアップが図られている。W01のWi-Fi接続はIEEE 802.11acにも対応、5GHz帯は屋外でも利用が可能となった。5GHz帯が屋外でも利用可能なモバイルWi-Fiルーターは、ドコモから発売されたHW-01Fなども対応しているが、WiMAX 2+対応機種で利用可能となるのはW01が初。屋外でも5GHz帯が利用可能となることで、屋外でのWi-Fi接続の安定性や通信品質の改善に期待できる。

 W01を利用する上で不安なのは“WiMAXに非対応”となっていることで、WiMAX 2+だけでは屋内や地下鉄移動中などは圏外となることも少なくない。これをカバーするための手段としては、auの4G LTEが使える「ハイスピードプラスエリアモード」がサポートされており、ハイスピードプラスエリアモードを利用した月に発生する「LTEオプション」(月額1005円)の料金は5月末まで無料に設定されている。

photo WiMAX非対応の地下鉄や屋内エリアでは「圏外」となることも

 UQコミュニケーションズではWiMAX 2+の屋外エリアを2015年3月末までに「WiMAXと同等レベルに拡大予定」としているため、屋外エリアではそれほど心配はないが、地下鉄などのWiMAX 2+エリア化には少々時間がかかるかもしれないので、地下鉄などの移動中に利用する場合は「ハイスピードプラスエリアモード」に設定しておくと便利だろう。

 また、キャリアアグリゲーションによる下り最大220Mbps対応については、WiMAXのトラフィックが少ない地域から順次行われるため、WiMAXユーザの多い都心エリアの下り最大220Mbps対応は、必然的に他のエリアと比べてやや時間がかかる見込みだ。

 都心エリアなどのキャリアアグリゲーション対応については、明確な時期はコメントがなかったものの「1年かかるということはない」と説明されたため、遅くとも2016年3月末までには都心エリアでもキャリアアグリゲーションによる下り最大220Mbpsが利用可能となる。

WX01の下り最大220Mbps対応は「全国一斉対応」 初のBTテザリングにも対応

 一方で、3月上旬より発売予定の「WX01」については、データの送信側(基地局側)と受信側(WX01側)のそれぞれに4本のアンテナを搭載する「4×4 MIMO」によって通信速度高速化に対応している。これによって、WX01は現行のWiMAX 2+エリア(20MHz幅)でも下り最大220Mbpsの速度に対応できる点が大きなメリットと言える。UQコミュニケーションズによると、4×4 MIMOに対応するモバイルWi-FiルーターはWX01が世界初とのこと。

photo 4×4 MIMOで下り最大220Mbpsに対応するWX01

 WX01が対応する通信方式はWiMAXおよびWiMAX 2+で、auの4G LTEには非対応。Wi-Fi側がIEEE 802.11acや屋外でも使える5GHz帯をサポートしているのはW01と同様で、こちらも屋外でのWi-Fi通信の品質改善が期待できる。また、UQコミュニケーションズのモバイルWi-Fiルーターとしては初めて、Wi-Fiと比べて消費電力の少ないBluetoothテザリングにも対応した。

 前述の通り、W01で下り最大220Mbpsの通信速度を得るためには、WiMAX向けに使用している電波の帯域をWiMAX 2+に切り替える必要があるため、W01が下り最大220Mbps対応エリアを「順次拡大」とされているのに対して、WX01はWiMAX 2+対応エリアのほとんどで下り最大220Mbpsが「全国一斉に」使えるようになる点は大きなメリットだ。

photo 4×4 MIMOは「全国一斉に」下り最大220Mbpsに対応

 今回の新機種は、キャリアアグリゲーション方式と4×4 MIMO方式と、異なる方式によって下り最大220Mbps対応が行われているが、どちらの方式でも現行の下り最大110Mbps対応機種と比べて通信速度が高速となるが「ビルなどによって電波が反射して届くことを考慮すると、4×4 MIMOの効果が得られやすいのは都市部のエリアである」と説明された。発表会にて「都会派」とされた理由はこのあたりにもあるだろう。

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