Ingress×Android Wearは相性抜群!? ウェアラブル端末が“エージェント”に必携な理由(2/3 ページ)

» 2015年02月17日 16時00分 公開
[すずまり,ITmedia]

Android Wear端末で敵の攻撃をリアルタイムで素早く察知

 もちろん見た目をIngress仕様にするだけではない。 Android Wear端末をスマホと連携させるだけで、スマホのIngressアプリを通じて「COMM」(プレイログとエリアチャットを表示する画面)のアラートがリアルタイムで飛んでくる。自分のポータルが攻撃を受けたときに手首がブルッと震え、誰がどのポータルを攻撃しているかがスマホを開かなくても分かるのだ。

photo 8つのポータルが攻撃を受けているという通知が来た。移動中、仕事中、授業中といつでも素早く気付ける(くれぐれも仕事と学業優先で)

 これをただの時計画面で受け取るのと、Ingress仕様のウォッチフェイスで受け取るのとでは、印象がまるで違うのが面白い。Ingress仕様のフェイスにしていると、「自分はエージェントなんだ!」という気分が高まり、まるで映画の登場人物の1人になったかのような気持ちを味わえる。

 「即リチャージしなくては!」(リチャージ=自陣のレゾネーターを回復、維持させる行為)というときは、通知を見たらすかさず画面を左にフリックしよう。「端末で表示」と表示されてから画面をタップすると、接続先のスマホでIngressが起動してCOMMが開くので、すぐ目的のポータルを開くことができる。

photophoto 通知をタップすると誰がどこを攻撃しているかが一覧で見られる(写真=左)。画面を左にフリックし、「端末で開く」をタップ(写真=右)
photo スマホでIngressが起動し、COMMのアラート画面が表示される

 筆者はガーディアン(自分がオーナーで、1つ以上自分のレゾネーターが刺さっているポータルを保持している日数に応じてガーディアンのメダルがもらえる)候補のポータルを所有していないが、なんとしても守り抜きたいポータルがある人にはおすすめの機能だ。腕時計で時間を確認するように戦況報告を受け取れる。

Android Wear+ハングアウトで仲間と連携

 通知同様に便利なのが「ハングアウト」だ。ハングアウトとは、GmailやGoogle Appsを利用しているユーザー同士が、1対1または最大150人までのグループで、文字、写真、絵文字、ビデオ通話で交流できるGoogleのメッセージングサービス機能。iOS/Android用アプリが用意されており、PCやスマホでシームレスに利用できる。Gmailにログを残せるので、やりとりを後から検索できるというメリットもある。

photophoto ハングアウトにメッセージが流れると通知される(写真=左)。通知を選択すると、グループと個人で別々にカードが表示される。読みたいカードを選択すると内容が読める(写真=右)

 このハングアウトも個人、グループにかかわらず、バイブレーションと共に瞬時にAndroid Wear端末にメッセージが通知される。しかもただの通知だけでなく、Gmailと同様にスマホを開かなくてもAndroid Wear端末の画面内でスレッドが読めてしまうのだ。テキストのみだが、複数のメンバーの発言もすべてさかのぼれるので、話題を把握しやすい。

 これは、支援要請などの緊急連絡時に役立つ。例えば、敵に味方陣営のポータルを次々と破壊されていることに気付いた時、ハングアウトのグループメンバーへ一斉に支援を呼びかけられる。現場付近にいるメンバーがいれば、すぐさま駆けつけて反撃することだってできるのだ。

 画面の通知を左にフリックして「返信」を選択すると、音声での返信も可能。変換後のフレーズを確認して送信することはできないが、単文ならおおむね間違いなくテキスト変換されるので「行きます!」と返事することもできる。音声が使えないときは、さらに左にフリックすれば端末のアプリを起動できるほか、短い返信用定型文も選択可能だ。

photophoto 左フリックで返信も可能(写真=左)。音声による返信ができる(写真=右)
photophoto さらにフリックすると定型文が選択できる(写真=左)。アイコンも送信できる(写真=右)

 Android Wear端末のハングアウトで開始できるのは、閲覧と返信のみ。自分から発信したいときはスマホかPCが必要だが、こういった緊急性の高いやりとりができるというのもAndroid Wear端末の良さといえるだろう。活発なグループハングアウトの場合、頻繁に手首が振動し続けることもある。集中したいときはスマホのハングアウトアプリで通知をミュートしておくなど、臨機応変に対応したい。

 なお、現在どこのグループにも所属していないという人は、「Google+」でまずは自軍のサークルに所属してみよう。そこからさらに自分の行動範囲内のエリアにサークルがないか探してみるといいだろう。サークルに参加し、あいさつで活動エリアを明らかにすると、ハングアウト(HOと書かれる)に誘われる可能性が高くなる。

 筆者の場合はアプリのCOMMに支援要請を書き込んでいたところ、それを見つけた地元エージェントのハングアウトに招待された。同じ地域を活動拠点としているだけに、メンバーにも親近感が沸く。このような地縁が生まれるのもIngressの大きな魅力だ。個人で活動しているだけではリーチできない情報を教えてもらえることも多く、勉強にもなるしモチベーションアップにもつながる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  4. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  5. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  6. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
  7. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  8. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  9. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  10. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年