Lenovoは中国・北京で開催した同社初のグローバルイベント「Lenovo Tech World」で、斬新な機能を盛り込んだスマートフォン、およびスマートウォッチのコンセプトモデルを公開した。
北京国際コンベンションセンターで開催された同イベントの基調講演には、Intel CEOのブライアン・クルザニッチ氏、Microsoft CEOのサティヤ・ナデラ氏、バイドゥ CEOのロビン・リー氏もゲストとして登壇。スマートフォンやスマートウォッチのほか、Windows 10を搭載して発売予定の「Thinkpad 10」や、クラウドを含めた横断検索ができる新サービス「REACHit」、さらにスマートフォンと連動するスニーカー「Smart Shoes」など、IoTデバイスのコンセプトモデルも公開された。
基調講演では、ユニークなアイデアを盛り込んだ2つのデバイスのコンセプトモデルも披露された。ひとつはスマートウォッチの「Magic View」、もうひとつはスマートフォンの「Smart Cast」だ。
「Magic View」は世界で初めて2つのディスプレイを搭載したスマートウォッチで、ウォッチ型ゆえの物理的なディスプレイサイズの制約を、2つ目のディスプレイによって取り除くという。具体的にはメインディスプレイの手前にある四角い部分を覗き込むようにして焦点をあわせると、ヘッドマウントディスプレイと同様に、中に仮想ディスプレイが見える。
「Smart Cast」は、レーザープロジェクターと赤外線モーションディテクター(動体検知)機能を内蔵したスマートフォン。底部のパーツを回転させることで、向けた方向にまっすぐスクリーンを照射する「フロンドモード」と、スマートフォンを立ててテーブルにスクリーンを照射する「テーブルモード」を切り替えることができる。
基調講演ではもうひとつ、スニーカーにセンサーや通信機能を内蔵した「Smart Shoes」のコンセプトも披露された。ユーザーの気分をスニーカー上のスクリーンに表示するほか、心拍数やカロリーといったフィットネスデータをクラウド管理することも可能。今後Lenovoが注力していくというIoTデバイスの1つの形を体現する製品とのことだ。
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