2画面のスマートウォッチや、気分を表示する“Smart Shoes”を披露――LenovoLenovo Tech World

» 2015年05月30日 19時17分 公開
[太田百合子ITmedia]

 Lenovoは中国・北京で開催した同社初のグローバルイベント「Lenovo Tech World」で、斬新な機能を盛り込んだスマートフォン、およびスマートウォッチのコンセプトモデルを公開した。

 北京国際コンベンションセンターで開催された同イベントの基調講演には、Intel CEOのブライアン・クルザニッチ氏、Microsoft CEOのサティヤ・ナデラ氏、バイドゥ CEOのロビン・リー氏もゲストとして登壇。スマートフォンやスマートウォッチのほか、Windows 10を搭載して発売予定の「Thinkpad 10」や、クラウドを含めた横断検索ができる新サービス「REACHit」、さらにスマートフォンと連動するスニーカー「Smart Shoes」など、IoTデバイスのコンセプトモデルも公開された。

photophoto 会場は北京市内の国際コンベンションセンター。外にはlenovo新ロゴをあしらった色とりどりの旗が掲げられるなど、会場はLenovo一色に染められていた
photophoto 腕にスマートウォッチのコンセプトモデルを付けた、Lenovo CEOのヤン・ヤンチン氏。基調講演の会場には中国内外のメディア、ブロガー、ファンなど、3800人以上の人が訪れ、熱気に包まれた(写真=左)。Mobile Business Groupエグゼクティブバイスプレジデントのリュウ・ジュン氏は、MWCで発表された「VIBE Shot」を紹介。中国の人気女優 ファン・ビンビンさんがゲスト出演し、「VIBE Shot」を使ってリュウ氏と一緒にセルフィーを行った(写真=右)
photo 「Motorola Moto X」をカスタムオーダーできるオンラインサービス「MotoMaker」がイベント同日から中国からサービスを開始。これを記念して、ファン・ビンビンさんの名前を刻んだ「Moto X」が会場にデリバリーされる演出もあった
photophoto Intelのブライアン・クルザニッチCEOは、Lenovoの新ノートPCにも搭載される3Dカメラ「RealSense Snapshot Depth」について説明(写真=左)。Microsoftのサティヤ・ナデラCEOは、「Windows 10」の機能のひとつで、Lenovoの新横断検索サービス「REACHit」のベースにもなっている、音声認識パーソナルアシスタント機能「Microsoft Cortana」について紹介(写真=右)
photophoto バイドゥのロビン・リーCEOは、ビッグデータを活用した画像認識、音声認識技術と、自動翻訳サービスを披露した(写真=左)。基調講演終盤には、Lenovoのヤン・ヤンチンCEOとIntelのブライアン・クルザニッチCEO、Microsoftのサティヤ・ナデラCEO3人が、セルフィースティックを使って写真撮影する珍しいシーンも。今後のさらなる協力体制をアピールした(写真=右)

 基調講演では、ユニークなアイデアを盛り込んだ2つのデバイスのコンセプトモデルも披露された。ひとつはスマートウォッチの「Magic View」、もうひとつはスマートフォンの「Smart Cast」だ。

 「Magic View」は世界で初めて2つのディスプレイを搭載したスマートウォッチで、ウォッチ型ゆえの物理的なディスプレイサイズの制約を、2つ目のディスプレイによって取り除くという。具体的にはメインディスプレイの手前にある四角い部分を覗き込むようにして焦点をあわせると、ヘッドマウントディスプレイと同様に、中に仮想ディスプレイが見える。

photophoto 片目を閉じて四角い部分をのぞき込むようにすると、中にディスプレイが見える。写真や動画のほか、のぞきながら体の向きを変えると、そちらの方向の風景が見られるVR映像も楽しめる(写真=左)。タッチ&トライブースの説明員によれば、のぞき込んだ先に見えるセカンドディスプレイの画面サイズは、焦点距離などによっても異なるが、およそ17型ほど。解像度は800×480ピクセル(写真=右)
photophotophoto インタフェースはホームに戻る竜頭ボタンとタッチディスプレイのみ。OSはAndroidベースだが、Android Wearなどとは異なる独自のUIを採用。ベルトはレザーやスチールなど、複数のデザインが展示されていた
photophoto 背面には充電ケーブルを接続するコネクターがあり、ケーブルとの接続はマグネット式になっている。コンセプトモデルのため、バッテリー駆動時間などの詳細なスペックは明らかにされていない

 「Smart Cast」は、レーザープロジェクターと赤外線モーションディテクター(動体検知)機能を内蔵したスマートフォン。底部のパーツを回転させることで、向けた方向にまっすぐスクリーンを照射する「フロンドモード」と、スマートフォンを立ててテーブルにスクリーンを照射する「テーブルモード」を切り替えることができる。

photophoto 本体の底部にプロジェクター機能が内蔵されていて、向けた方向にスクリーンを映し出せる。赤外線による動体検知機能によって、映し出した映像をタッチ操作することが可能だ
photophoto ミラーの入った底部のパーツを回転することで、光を照射する方向を変えて「フロンドモード」「テーブルモード」を切り替えられる
photophoto 表示するものによって、自動的に画面の縦、横が切り替わる。写真や動画、ゲームなどは横表示に。スクリーンを向けた方向に見える的を撃つシューティングゲームなども楽しめる
photophotophoto テーブルモードでは、キーボードを映し出して実際にタイピングできる。ほかに絵を描いたり、ピアノの演奏なども可能だ
photophoto 基調講演には中国の著名ピアニスト、ラン・ラン氏がゲスト出演し、実際に「Smart Cast」で映しだしたピアノを演奏してみせた。さらに「Smart Cast」を使って楽譜を写し出し、それをめくりながら演奏するパフォーマンスも見せた
photo コンセプトモデルのため、スペックなどの詳細は明らかにされていないが、画面サイズは目測で4.7〜5型といったところ。OSはAndroid 4.2.2だった
photophoto 左サイドに電源キーとMicro USBコネクタ、右サイドにボリュームキーと、プロジェクターをオン、オフするボタンが配置されていた
photophoto 背面のレンズカバーを開くと、スタンドになる仕組み。プロジェクターが底部にあるため、逆立ちしたような格好になる

 基調講演ではもうひとつ、スニーカーにセンサーや通信機能を内蔵した「Smart Shoes」のコンセプトも披露された。ユーザーの気分をスニーカー上のスクリーンに表示するほか、心拍数やカロリーといったフィットネスデータをクラウド管理することも可能。今後Lenovoが注力していくというIoTデバイスの1つの形を体現する製品とのことだ。

photophoto スニーカーにドット表示が可能なスクリーンが付いていて、ここにさまざまな情報を表示したり、デザインを変えたりできる
photo オープンなSDKプラットフォームにし、スタートアップなどが参加しやすいエコシステムの構築を目指すという

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