リクルート、人工知能を活用した直感的な画像検索システム構築

» 2015年07月17日 23時00分 公開

 リクルートテクノロジーズは、7月16日に人工知能の実現技術「Deep Learning(深層学習)」を活用した画像検索システム構築について発表した。

 同社は画像やテキストなど、構造定義されない「非構造化データ」解析の一環として独自の画像解析システムを開発。人間の脳の構造を模倣した学習モデル「Deep Learning」と、精度向上に必要な情報を自動推薦する「Active Learning」といった機械学習ロジックを組み合わせ、色やデザインなどに応じた直感的な検索を可能とした。

Photo 「Deep Learning」と「Active Learning」を活用した画像検索システム

 ヘアサロン検索サイト「ホットペッパービューティー」のアプリには、本システムを使用した「ネイルデザインのカラー検索(39色から選択)」と「ネイルの類似デザイン検索」を実装。AIがネイルの位置を自動判別し、カラーヒストグラムやデザインを識別して検索結果へと反映するため、従来の画像検索よりも直感通りの表示ができるようになった。カラー検索では検索結果のクリック率が上昇、類似デザイン検索でも平均閲覧画像数が増えるなど、ユーザーアクションの増加につながっている。

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 キュレーションマガジン「ギャザリー」では、リクルートライフスタイルと連携し、「不適切画像を検出し、排除するシステム」を試験的に導入。解析を複数段階に分けて重み付けを行い、約95%という精度を実現した。

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 同社は今後も「画像を登録するだけでテキスト情報が入力される」「テキストを入力することによって、関連する画像が精度高く表示される」という機能の実現をはじめ、画像認識やテキスト分析など非構造化データの解析を進めていく。

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