ネオマーケティングは、8月19日に「格安スマホ利用実態調査」の結果を発表した。
格安スマホを利用する1000人に対し、Web上でのアンケートを7月29日〜7月31日に実施したほか、男性20代・女性20代・女性30代・女性40代・男性50代各1人へ8月7日にインタビューを行った。
購入理由は「月額料金が安くなりそうだから」(66.9%)、「通話をあまりしないから」(28.6%)、「料金体系がシンプルだから」(26.3%)が上位を占めている。8月7日に同社が発表した「格安スマホ購入意向調査」でも「月額料金が安くなりそうだから」が1位となっており、料金への期待が大きい。しかし、購入以前より月額料金が「安くなった」と回答したのは51.3%で、約3割は「あまり変わらない」「少し高くなった」「高くなった」と答えた。
格安スマホの評価でで満足度が高いのは「基本料金」(86.8%)、「データ通信容量」(60.0%)で、「サポート体制」「バッテリーの持ち時間」「通話料金」は低調。また携帯キャリアと端末を併用しているユーザーは45.3%となり、「どのような人に格安スマホを勧めたいか」という質問では「スマホに詳しい人」(60.0%)、「携帯電話の通信会社のフィーチャーフォン(従来型の携帯電話)との併用者」(53.4%)が多く、スマートフォンが苦手なユーザーやシニア・子どもには勧められないという回答が集まった。
以下、リリースの本文です。
格安スマホ利用実態調査
格安スマホの購入理由1位は、「月額料金が安くなりそうだから」
Q1. あなたが、「格安スマホ」を購入した理由をお答えください。(複数回答)【n=1000】
格安スマホを購入した理由は「月額料金が安くなりそうだから」(66.9%)が最も多く、次いで「通話をあまりしないから」が28.6%と、1位と大きく差が開く結果となりました。「格安スマホ購入意向調査」でも、購入したい理由は「月額料金が安くなりそうだから」が56.2%と最も多い結果となり、購入者、購入意向者ともに「料金」への期待が大きいことがわかりました。
【格安スマホ利用者インタビューコメント】
格安スマホに変更し以前のサービスに比べて「安くなった」は2人に1人
Q2. 「格安スマホ」を購入後、以前と比べて月額費用はどのようになりましたか。(単数回答)【n=1000】
格安スマホの購入者に現状の格安スマホの月額料金について聞いたところ、購入以前のサービスに比べ「安くなった」と回答した人は、約半数の51.3%となりました。「あまり変わらない」と回答した14.5%に、「少し高くなった」(9.9%)、「高くなった」(4.5%)を合わせた約3割の人は、期待したほど「料金」のメリットを得られなかったようです。
【格安スマホ利用者インタビューコメント】
Q3. お持ちの格安スマホはどのように購入されましたか。(単数回答)【n=1000】
格安スマホの購入方法を聞いたところ、SIMだけを購入した人が最も多く40.7%、次いで「現在使っている携帯電話・スマートフォンに追加して端末とSIMをセットで新規購入」(21.7%)となりました。一方で、「端末とSIMをセットで購入し、主に使っているスマートフォンからの買換え」と回答した人はわずか9.8%と少ないことがわかります。
【格安スマホ利用者インタビューコメント】
「基本料金」には満足も、「通話料金」や「サポート」への満足スコアが低調
Q4. 「格安スマホ」に対するお気持ちとして最もあてはまるものをそれぞれお答えください。(単数回答)【n=1000】
格安スマホの評価について、「とても満足」と「満足」の合計が多かった項目は「基本料金」(86.8%)、「データ通信容量」(60.0%)となりました。一方、「サポート体制」(34.4%)、「バッテリーの持ち時間」(39.6%)、「通話料金」(44.4%)などの項目では、半数以上の人の満足スコアは低調となっています。月額料金の安さを期待して格安スマホを購入したものの、「通話料金」はそれほど満足していないようです。
【格安スマホ利用者インタビューコメント】
格安スマホユーザーの約半数は、大手通信キャリアの携帯電話を併用、併用している理由は「音声通話、データ通信で使い分けたいから」
Q5. あなたが携帯電話会社(ドコモ、au、ソフトバンク)と格安スマホを併用している理由をお答えください。(お答えはいくつでも)(単数回答)【n=453】
<携帯電話会社と格安スマホの併用者数の比率>
格安スマホユーザーに大手通信キャリアの携帯電話を併用しているか聞いたところ、45.3%が利用していると回答しました。その理由としては、「音声通話、データ通信で使い分けたいから」(57.8%)、「併用した方が料金総額が安くなるから」(51.4%)、続いて「キャリアメール(携帯電話会社のeメール)を使い続けたいから」(21.6%)といった結果となりました。格安スマホを利用する場合は、大手通信キャリアの携帯電話を併用した方が使いやすいのかもしれません。
【格安スマホ利用者インタビューコメント】
格安スマホを勧めたい人は「スマホに詳しい人」、「大手通信キャリアのフィーチャーフォンとの併用者」、一方、格安スマホを勧められない人は「スマホが苦手な人」、「シニア」、「子供」
Q6. あなたは、「格安スマホ」を勧めるとしたら、誰に勧めたいですか。または誰かに勧められないですか。(複数回答)【n=1000】
【勧めたい】
【勧められない】
どのような人に格安スマホを勧めたいか聞いたところ、「スマホに詳しい人」(60.0%)、「携帯電話の通信会社のフィーチャーフォン(従来型の携帯電話)との併用者」(53.4%)との回答が多く、一方、利用を勧められない人は「スマホが苦手な人」(53.5%)、「シニア」(36.9%)、「子供」(29.9%)という結果になりました。格安スマホの利用には、スマホやITデバイスへのある程度の知識が必要なようです。
【格安スマホ利用者インタビューコメント】
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