TSUTAYAを運営するCCC(カルチャーコンビニエンスクラブ)が11月17日、格安スマホ「TONE」の新機種「TONE m15」を発表した。
「TONE m15」は、CCCとフリービットの合弁企業であるトーンモバイルが提供する新製品。価格は2万9800円(税抜)で、5.5インチのディスプレイを搭載、OSはAndroid5.1で、LTEに対応している。
機能としては、端末をなくした際にパソコンからスマホの位置を確認できるほか、電源を入れたまま本体を付属の“箱”に置くだけで不具合を検知・修復する「置くだけサポート」、コールセンターのオペレーターによるサポート、歩数や消費カロリーが記録できる「ライフログ」、子どもが指定区域に入ったら保護者にメールが届く「ジオフェンス」などを実装。「世界一安全・安心なスマホサービス」を謳っている。
現在は、ウェブサイトおよび東京・二子玉川の「蔦屋家電」、代官山蔦屋書店など、一部の店舗での販売にとどまっているが、今後は全国のTSUTAYAでも販売を行う予定だという。
トーンモバイルの魅力の1つは、その価格設定だ。料金プランは1種類しかなく、使用料は月額1000円。速度制限はあるものの、パケットは使い放題だ。また1GBあたり300円の高速チケットオプションを購入することで、高速通信も利用できる。
通信キャリア大手が圧倒的な存在感を誇るスマホ業界のなか、意欲的な取り組みを行うトーンモバイルの同機について、ツイッターには、
「なかなかおもしろいやり方だなーパッケージデザインや“仕掛け”もいいね!」
「CCCと言えばTSUTAYAの経営会社でだよね?ならば近くの同店で販売してくれないかな?」
「このシンプルさはなんか心地イイ。サービス内容も端末も」
と、好意的な声が寄せられている。しかし、「世界一安全・安心なスマホ」という売り文句に対しては、
「なんのギャグなんでしょうね」
「自ら『世界でいちばん』と言ってしまう点が、世界で一番怪しい」
「なにがどう安全なのかさっぱりわからん…安心を演出しているのはわかる」
など、厳しいコメントも登場。ただ、月額1000円というシンプルなプランは、大きな魅力なだけに、販売チャンネルが広がれば、広く受け入れられる可能性はありそうだ。
(金子則男)
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