東京都内のアイティメディアでは会議室で6月27日に測定した。この日は晴れ。大変暑く、周辺では半袖のYシャツをよく見かけた。梅雨の合間の晴れということもあってか、ランチタイムに外に出ている人も多い。
5月は下り平均1Mbps未満のサービスが13件あったが、6月も11サービスが該当し、相変わらず多い状況だ。残りも5サービスが1Mbps台で、トップは結局ドコモ純正のmopera Uで、下り平均29.48Mbpsとダントツの結果だ。
続くのは下り平均14.53MbpsのFREETEL SIMと、横浜のランチタイムと同じ傾向となった。FREETEL SIMは先月も2位だったがは5Mbps台だったことを考えると、速度が改善していることが分かる。
3位は楽天モバイルの下り平均1.55Mbpsで、BIGLOBE LTE・3G、DTI SIM、U-mobile(LTE使い放題)と下り平均1Mbps台が続き、ギリギリ平均1Mbpsちょうどの所にイオンモバイルが来る。
ワーストは下り平均0.33MbpsのNifMoとなった。その後には下り平均0.38Mbpsのmineo(Dプラン)、下り平均0.39Mbpsのロケットモバイル、0 SIMと続く。ただし、「ロケットモバイル」は上りの速度は平均11.51Mbpsとトップとなった。Wonderlink(LTE F)とDTI SIMも上り平均10.67Mbpsで上りの通信は好調だ。他のサービスも、上りに関しては4Mbps以上と悪くない。
計測開始時刻 | 下り平均(Mbps) | 上り平均(Mbps) | |
---|---|---|---|
IIJmio | 12:20 | 0.95 | 7.61 |
OCNモバイルONE | 12:20 | 0.58 | 4.72 |
BIGLOBE LTE・3G | 12:28 | 1.16 | 7.47 |
b-mobile(おかわりSIM) | 12:28 | 0.73 | 7.64 |
So-net モバイルLTE | 12:31 | 0.75 | 9.62 |
楽天モバイル | 12:31 | 1.55 | 8.55 |
NifMo | 12:34 | 0.33 | 9.25 |
FREETEL SIM | 12:34 | 14.53 | 5.68 |
ロケットモバイル | 12:37 | 0.39 | 11.51 |
U-mobile(LTE使い放題) | 12:37 | 1.01 | 7.05 |
DMM mobile | 12:40 | 0.85 | 7.25 |
Wonderlink(LTE I) | 12:43 | 0.74 | 10.67 |
mineo(Dプラン) | 12:43 | 0.38 | 5.08 |
Wonderlink(LTE F) | 12:46 | 0.94 | 5.42 |
0 SIM | 12:46 | 0.39 | 6.69 |
DTI SIM | 12:50 | 1.09 | 10.67 |
イオンモバイル | 12:50 | 1 | 5.24 |
ドコモ(mopera U) | 12:40 | 29.48 | 8.08 |
6月は少々波乱の展開だった。1位や2位をうかがう位置にいなかったはずのb-mobile(おかわりSIM)とDMM mobileが急上昇してきた。上位常連の「FREETEL SIM」も相変わらず強く、今回は下り平均の最高速度が14Mbps台となった。
前回文字通り“ロケットスタート”を決めたロケットモバイルは調子がかなり悪そうで心配したが、アイティメディア社内の計測で上りトップを獲得した。MVNOとしては最後発組なのでまだ評価を定めにくいところだ。
一方、安定感のあったDTI SIM、Wonderlink(LTE F)やイオンモバイルがいまひとつだった。
各サービスの傾向をまとめると以下の通り。
MVNOのサービスは、料金が安いゆえに混雑時の通信速度低下はある程度仕方のないことだ。そんなシーンでも、そこそこの速度を維持できると印象は良くなるはずだが、そのような意味で確実に「抜き出ている」サービスは現状FREETEL SIMだけだろう。果たして「抜き出る」サービスは出てくるのか。
今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。
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