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» 2016年11月22日 11時24分 UPDATE

「パートナーシップ」「店舗」「端末」「スマートコミコミ」で攻めるFREETEL

プラスワン・マーケティング(FREETEL)が直近で注力するのは「パートナーシップ」「店舗」「新製品」「スマホプラン」の4ジャンル。また特定アプリの通信量をカウントしない施策も広めていく考えだ。

[田中聡,ITmedia]

 端末メーカーとして、またMVNOとしてサービスを拡充しているFREETELがこの直近で注力するのが、「パートナーシップ」「店舗」「新製品」「スマホプラン」の4つだ。

FREETEL 発表会にはバラエティー豊かなゲストも登場。左からキャイ〜ン天野ひろゆきさん、増田薫社長、佐々木希さん、どぶろっくさん

訪日外国人向けのサービスを拡充

 まずはパートナーシップについて。FREETELは現在15カ国で端末を投入しているが、2016年10月にベトナムでも端末を発売した。またチリではシェア1位を獲得している。

FREETEL 増田薫社長

 訪日外国人向けのサービスも積極的に進めていく。JAL、WeChatの日本包括代理店、ネットスターズと提携し、中国・北京と上海から羽田空港への便で、日本で利用できるFREETELのプリペイドSIMを無償配布。スマートフォンからWeChatペイメントを使ってチャージをすれば利用可能になり、WeChatの通信量はカウントされない。まだトライアルの段階だが、約54%の利用者が「次回も使いたい」と回答したという。今後は中国以外の地域にも拡大していく予定だ。

FREETEL 訪日中国人に、FREETELのプリペイドSIMを配布する取り組み

 JTBとの実証実験では、訪日フランス人に対して、FREETELのスマートフォン(REI)をレンタル。REIには、日本滞在中に必要だと思われるアプリ(Facebook、Twitter、乗換案内、マップなど)をプリインストールし、ホテルにチェックインしてから帰国するまで自由に使えるようにする。こちらも半数以上のユーザーが「また利用したい」と答えたという。スマートフォンが、訪日外国人と、彼らにアプローチしたい企業とのタッチポイントになるような取り組みも模索しているという。

FREETEL 訪日フランス人に、スマホをレンタルする取り組み

1年で200店規模のフリーテルショップを展開

 続いて「店舗」について。プラスワン・マーケティングの増田薫社長は「革新的な製品を出しても、人の買い方を変えるのは難しい」と話す。購買行動の基本は「店舗で購入」との考えから、フリーテルショップを開設することを発表。FREETEL SIMの契約や端末の購入ができるのはもちろん、修理の対応も行う。

 現在、FREETELは家電量販店をはじめ、1500店でFREETEL SIMを販売しているが、ドコモショップ、auショップ、ソフトバンクショップのような専門ショップ(路面店)を出店することで、さらに利便性と知名度を上げていく考えだ。1年で200店舗規模で全国での出店を目指し、1号店は2016年内にオープンする予定だという。

FREETEL
FREETEL フリーテルショップを出店する

新機種はバッテリーの利便性を重視

 端末については既報の通り、エントリーモデルの「Priori 4」を発表したほか、モバイルWi-Fiルーター「ARIA 2」、スマートフォン「KIWAMI 2」「RAIJIN」の発売日を案内した。

 Priori 4では4000mAh、RAIJINでは5000mAhという大容量バッテリーを搭載したことが目を引く。またARIA 2はバッテリーが交換可能となっており、スペアバッテリーを2017年1月に発売する。KIWAMI 2はバッテリーを取り外せないが、バッテリーやFREETELボタンの交換サービスを提供する。今回の新機種では「容量」「交換」という点から、ユーザーのバッテリーに対するニーズに応えた形だ。

他社スマホも選択可能にする「スマートコミコミ」

 スマホプランについては、スマートフォン本体、データ通信料、5分かけ放題を含めた「スマートコミコミ」を11月21日から提供する。Priori 3 LTEで100MBまでの従量プランを選んだ場合、月1590円(税別、以下同)からとなる。データ通信2GBでも月額1790円で、増田氏は同様のコミコミサービスを提供している他社(楽天モバイルやY!mobile)と比べても安いことをアピールしていた。

FREETEL 月額1590円からの「スマートコミコミ」
FREETEL 2GBのコミコミプランを他社と比較

 さらに、スマートコミコミでは、以前の機種を下取りに出す形で、6カ月ごとに新機種に変更できる「とりかえ〜る」も提供する。増田氏は「大手キャリアだと、残債があるので2年間(同じ機種を)使い続けないといけないが、画面が割れるなど、2年間持たないことが多い。スマートコミコミととりか〜るを使えれば、月額料金も安くて、(LINEやTwitterなどの)パケット代も無料になるし、半年利用すれば残債なしで替えられる」とアピールした。

 プラスワンは通信サービスと端末を1社で手掛けており、ある意味で大手キャリアのような垂直統合型のビジネスモデルを採用しているが、必ずしもFREETELの端末とSIMをセットで使ってほしいと考えているわけではない。増田氏が「縛りは嫌い」と話すように、端末もSIMも自由に組み合わせてほしいと考えいる。そこで、2017年以降は他社の端末も、スマートコミコミで提供する予定だ。とりかえ〜るも、従来の2年縛りから解放するための施策といえる。

 「スマートコミコミは、FREETEL端末とSIMがセットになっているが、そのままだと(他社製品を使えないという)縛りを付けていることになるので、うちのポリシーに反しているのではと思った。通信事業者として見ると、好きな端末を選べるようにした方が絶対に得だと思った。一切縛りを設けないという企業ポリシーを変えなかったからこそ、スマートコミコミにも他社の製品を入れられる」(増田氏)

動画アプリのカウントフリーも視野に

 一部アプリの通信量をカウントしない、カウントフリーも拡大していく。App Store、LINE、WeChat、WhatsApp、Pokemon GOは全プランで、Twitter、Facebook、Messenger、Instagramは定額3GBプラン以降がカウントフリーの対象となる。

FREETEL FREETEL SIMでカウントフリー対象となるサービス

 この施策については、他社も含めて通信の秘密とネットワークの中立性に反する恐れが問題視されているが、増田氏の見解は以下の通り。

 「関係するところとは話をした上で、去年(2015年)からサービスを提供している。特定のアプリを差別的に扱うことは問題だが、うちは一部のアプリのパケ代を無料にしますというだけ。通信の秘密のところも、どのアプリを使っているかを見ているだけで中身を見ていない。中立性も秘匿性も問題ないと思っている」

 また、動画サービスのカウントフリーについては慎重な姿勢だが、視野には入れているとのこと。「LINEの無料(カウントフリー)を発表したときから、動画のアプリは世の中にあるし、幅広く検討した。ただ動画はデータも食うし、いきなり通信のスピードが遅くなってはいけない。着実に、できるのところはスピーディーに。当然動画は視野に入れている」(増田氏)

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