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» 2017年02月28日 01時15分 UPDATE

Mobile World Congress 2017:「Xperia XZ Premium」が実現する“革新”とは――ソニーモバイル発表会

ソニーモバイルがスマートプロダクトやスマートフォンの新製品を発表。ソニーモバイルの社長兼CEO十時裕樹氏が登壇し、Xperiaブランドの方向性を説明した。

[房野麻子,ITmedia]

 ソニーモバイルは、Mobile World Congress 2017の開幕日となる2月27日(現地時間)、同社のブース内でプレス向けのイベントを開催し、世界で初めてスーパースローモーション機能と4K HDRディスプレイを搭載する「Xperia XZ Premium」を発表した。イベントではソニーモバイルの社長兼CEO十時裕樹氏が登壇し、イヤフォンのコンセプトモデルやスマートプロダクトの新製品を紹介しながら、Xperiaブランドの方向性を説明した。

ソニーモバイル ソニーモバイルの十時裕樹社長

“耳をフリーにする”新デバイス

 十時社長は2016年を振り返り、「人々がもっとクリエイティブになれるスマートな製品やサービスを提供し続ける」というビジョンに基づき製品化された「Xperia Ear」を取り上げた。Xperia Earはスマートフォンと接続し、ハンズフリーでコミュニケーションができるイヤフォン型のスマートプロダクト。ソニーのエージェントテクノロジーと各種センサーを搭載し、耳に装着すると自動でその状態を認識。さまざまな情報を提供するほか、電話をかけたりメールを送ったりもできる。うなずく、頭を横に振るなど、ジェスチャーで操作できるのも特徴だ。

ソニーモバイル ハンズフリーでコミュニケーションができる「Xperia Ear」

 このXperia Earをタッチするだけで「ハンズフリー、アイズ(eyes)フリー」な操作を実現したが、「次に耳をフリーにしたい」という狙いで十時氏が紹介したのが、イヤフォンのコンセプトモデル「Xperia Ear Open-style CONCEPT」だ。

ソニーモバイル Xperia Earをさらに進化させ、耳も自由にする「Xperia Ear Open-style CONCEPT」

 Xperia Ear Open-style CONCEPTは両耳に装着して、ステレオの音源をワイヤレスで聴けるイヤフォンで、オープンスタイルのイヤーピースが特徴だ。耳にかけるように装着するので耳をふさがず、「朝のジョギング時にも音楽と周囲の音、通知を聞くことができる。何が起っているか分かり、現実世界とつながっていられる」という。もちろん、自然な言葉での命令やジェスチャーで操作が可能だ。十時氏は「新しい聞く体験を提供する」と語った。

ソニーモバイル Xperia Ear Open-style CONCEPTは耳をふさがないので、イヤフォンから音を聞きつつ、周囲の音も確認できる
ソニーモバイル ブース内に展示されているXperia Ear Open-style CONCEPT。両耳にかけるスタイルで音はステレオ

 2016年のMWCでコンセプトモデルとして発表された「Xperia Projector」は、製品名を「Xperia Touch」に変更して2017年春製品化する。Xperia Touchはセンシング技術によって、「どんな平面もインタラクティブなコミュニケーションキャンバスになる」(同氏)という超単焦点のプロジェクターだ。壁やテーブルなどに投写した映像に触れて操作ができ、「家族とリビングでビデオチャットをしたり、子どもが父親にメッセージを残したりできる」(同氏)。Android OSを搭載しているので、Google Playのゲームを机に映して遊ぶこともできる。

ソニーモバイル 「Xperia Projector」が「Xperia Touch」として今春製品化。予約は本日から行われている
ソニーモバイル

 価格は示されなかったが、2017年春から特定のマーケットで販売予定。2月27日からオンラインでの予約が始まっている。

「Future Lab Program」で新しい体験を

 十時氏が「Xperiaの製品やサービスを介して、ユーザーと周りの世界、友達や家族、エンターテインメントコンテンツ、デジタル情報との間の一番近いタッチポイントを提供する役割を担いたい」と紹介したのが、ソニーモバイルの研究開発「Future Lab Program」で取り組まれているアイデアだ。この一番近いタッチポイントは、ソニーの平井一夫社長が“ラスト1インチ”としてこだわっている部分だ。

 例えばコンセプトプロトタイプ「N」は、耳をふさがず、ハンズフリーでモバイルデバイスを操作できるボイスインタラクティブシステム。耳に当てず首に置いたまま、音楽を聴いたり、情報を確認したりできる。ノイズの抑制からオーディオ関連の技術まで、ソニーのサウンドテクノロジーを駆使して、雑音の多い環境でもクリアなボイスメッセージを聞けるようにしている。こうした研究開発によって、新しいインタフェースが生まれ、ユーザーに新しい体験を提供していくという。

ソニーモバイル ソニーモバイルが「Future Lab Program」で取り組んでいるコンセプトモデル「N」を紹介

 スマートフォンでは5Gを見据えて「高速通信の実現を目指し、新しいテクノロジーでトッププレーヤーと一緒に取り組んでいる」と説明。Qualcommのエグゼクティブバイスプレジデント、Cristiano Amon氏が登壇して、ギガビットスピードの出る新しい端末に両社で取り組んだことを明らかにした。

ソニーモバイル QualcommのCristiano Amon氏が駆け付け、ギガビットの高速通信を可能にする新しい端末に取り組んでいることを説明した

フラグシップ機「Xperia XZ Premium」の革新

 スマートフォンについては、ソニーモバイルのEVPでセールス&マーケティング担当の古海英之氏が登壇し、最新の「Xperia XZ Premium」について説明した。

ソニーモバイル ソニーモバイルの古海英之氏がXperia XZ Premiumの機能について説明
※古海氏の役職名に誤りがありましたので訂正いたしました。おわび申し上げます(3/2 15:57)。

 古海氏は、Xperia XZ Premiumの革新的な機能として、カメラ、ディスプレイ、パフォーマンスの3つを取り上げた。カメラについては「Gレンズ」「Exmor RS for mobileセンサー」「BIONZ for mobile」といったソニーのカメラ技術が「難しいシーンでもパーフェクトな写真を撮れる」ようにしてきたとアピール。

 Xperia XZ Premiumではさらに、新開発のメモリ積層型CMOSイメージセンサーを採用することで、世界で初めて秒間最大960フレームのスーパースローモーション撮影機能を可能にしたと説明。また「先読み撮影」機能を搭載しており、動いている被写体を静止画撮影する場合、シャッターボタンを押す前から撮影がスタート。自動で適切な4枚の写真が抽出され、その中から一番いい写真を保存できる。

※先読み撮影について誤った記述がありましたので、訂正いたしました(3/1 9:15)。

ソニーモバイル メモリ積層型CMOSイメージセンサーを採用、世界で初めて秒間最大960フレームのスーパースローモーション撮影機能が可能になった

 ディスプレイについては、テレビで今、最も注目されているトレンド「4K HDR」がスマートフォンとして世界で初めてXperia XZ Premiumに搭載されたことがトピックだ。「手のひらで4Kの美しい映像が楽しめる。小さいスクリーンで見ていることを忘れる」と古海氏は胸を張った。なお、対応コンテンツはAmazon プライム・ビデオで配信されるという。

ソニーモバイル 5.5型の4K HDRディスプレイを世界で初めて搭載
ソニーモバイル HDRにより、色域が広くなって、明るく鮮やかな映像が楽しめると説明

 Xperia XZ PremiumはQualcommのSnapdragon 835を搭載しており、下り最大1Gbpsの高速通信に対応する。「映像を撮って、友達や家族と共有するのも快適」と古海氏は語った。最後に端末を取り出し、報道陣に披露する古海氏。販売国は明らかにされなかったが、2017年の晩春に発売されるとのことだ。

ソニーモバイル Xperia XZ Premiumを手にする古海氏

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