次は、ポートレートモードなどは一切使わずに、通常の「オート」でシンプルな人物撮影をしてみる。オートでも自動的に人物と判断して美肌処理などをする端末に関しては、カメラ任せの方向で。
まずは見比べてみよう。
ざっとコメントを。iPhone Xはちょっと赤みが強めだけれど、顔も明るめに撮れていて良い。Mate 10 Proは逆にちょっと青白みが出ているけれど、肌が白く写ってうれしいという人も居そう。
Xperia XZ1はオートモードで「人物」とシーン判定されたことで、ちょっと美肌処理がかかった。もう少し明るく撮れていれば良かったのに……。色的にはGalaxy Note8がナチュラルで良いかと思う。
やっぱり、デュアルカメラがあるとその差も見たい……っていうことで、ここはXperia XZ1にお休みいただいて、デュアルカメラ対決をしてみる。
3つとも同じ立ち位置で撮影しているので、デュアルカメラ利用時(つまり背景ぼかし時)に望遠カメラをメインとするGalaxy Note8とiPhone Xはちょっとアップになっております。
Mate 10 Proはポートレートモードで「芸術的ボケ味」をオンにしての撮影。Galaxy Note8はライブフォーカス、iPhone Xはポートレートモードで「スタジオ照明」に設定して撮影している。
これらの条件を踏まえた上で、撮った写真をどうぞ。
Mate 10 ProとiPhone Xは遠くのモノほど大きくぼけていて、リアルに写っている。iPhone Xが思ったよりも良い結果でありました。
せっかくだから、可能な限り同じような構図で無理やり4機種を比べてみようと思い立ったので、「2倍」にズームして人物を撮影してみることに。思い立ったのだからしょうがない。
Xperia XZ1はそのまま2倍のデジタルズーム。Mate 10 Proは「2x」ボタンがあったので、それをタップして2倍のデジタルズーム+ポートレートモードで撮ってみた。
デュアルカメラ搭載機の望遠カメラが圧勝しそうに思えるが、実はどうなのか。
パッと見た感じはそれほど差はない。けれど、拡大してみるとやはり望遠カメラを使った2機種の方が自然な写り。デジタルズームの方は、ディテール(髪の毛や目元など)がけっこう不自然。
スマホの画面サイズで見るくらいなら差は感じないけれど、27型ディスプレイで見ると「やっぱり違うな」というレベルなので、2倍くらいのデジタルズームなら気にせず使ってOKって感じです。
ここまで「風景」と「人物撮影」の4ラウンドを見てきた。後編では「インカメラ」「料理」「2倍ズーム(非人物)」「夜景」を撮り比べた上で、最終評価を出そうと思う。
お楽しみに。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.