公衆Wi-Fiの速度調査 3キャリアは下り平均19.7Mbps、他は平均36.3Mbps

» 2018年05月22日 19時14分 公開

 ICT総研は、5月22日に公衆無線LANサービスの通信速度実測調査結果を発表した。調査対象のアクセスポイントは、ドコモの「0001docomo」、au(KDDI)の「au_Wi-Fi2」、ソフトバンクの「002softbank」、セブン&アイの「セブンスポット(7SPOT)」、スターバックスの「at_STARBUCKS_Wi2」、羽田空港の「HANEDA-FREE-WIFI」の6種。

 測定端末はiPhone 7で、閑散時間帯(9時半〜11時半、13時半〜16時半)と繁忙時間帯(11時半〜13時半)それぞれ10地点ずつ、1地点あたり速度測定アプリ「RBB SPEED TEST」と「Googleスピードテスト」で3回ずつ測定した。測定エリアは東京都内の大手町、丸の内、神田、御茶ノ水、秋葉原(「HANEDA-FREE-WIFI」のみ羽田空港で測定)で、調査期間は5月2日から11日まで。

 調査結果によると、携帯電話キャリア3社の下り平均速度が19.7Mbpsに対し、キャリア以外は平均36.3Mbpsだった。繁忙時間帯と閑散時間帯の速度差を比較すると、携帯キャリア3社は繁忙時間帯の下り速度が閑散時間帯の92.8%、キャリア以外は繁忙時間帯の下り速度が閑散時間帯の101.9%。全事業者平均でも繁忙時間帯の下り速度は閑散時間帯の96.7%であり、繁忙時間帯の速度遅延はほとんど見られなかった。

 特に「セブンスポット」は閑散時間帯が下り平均61.0Mbps、繁忙時間帯が58.6Mbpsと群を抜く速度を記録。一方「at_STARBUCKS_Wi2」は閑散時間帯が下り平均20.1Mbpsに対し、繁忙時間帯は23.0Mbpsと繁忙時間帯の方が速いという逆転現象が起きた。

 全体的な傾向として下り速度・上り速度共に携帯電話キャリア3社よりもキャリア以外が速く、携帯電話キャリア3社は圧倒的なアクセスポイント数があるものの通信速度という点で必ずしも優勢ではないことが分かった。

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