Santa Rosa×SSD×HDMIのスタイリッシュモバイル――「XPS M1330」2007年夏 Vista搭載PC特集

» 2007年06月27日 14時15分 公開
[ITmedia]
XPS M1330

 デルの「XPS M1330」は、2006年5月23日に発売された「XPS M1210」の後継機となるモバイルノートPCだ。従来機と比較して、プラットフォームの刷新、液晶ディスプレイの大型化、HDMI端子の追加、新デザインの採用など、全面的な改良が施されている。フォトレビュー記事はこちら

 プラットフォームは、Napa Refresh(FSB 667MHz Core 2 Duo+Intel 945 Express)世代から“Santa Rosa”世代に移行した。チップセットはIntel PM965/GM965 Expressを採用しており、グラフィックスチップにNVIDIA GeForce 8400M GS(グラフィックスメモリは128Mバイト)を選択するとPM965、チップセット内蔵のGMA X3100を選ぶとGM965になる仕組みだ。

 CPUはFSB 800MHzのCore 2 Duoを採用している。FSB 800MHzのCore 2 Duo T7500(2.2GHz)/同T7300(2.0GHz)/同T7100(1.8GHz)に加えて、FSB 533MHzのCeleron 540(1.86GHz/L2キャッシュ1Mバイト)も選択可能だ。メインメモリはDDR2-667対応の1Gバイト(512Mバイト×2)/2Gバイト(1Gバイト×2)/4Gバイト(2Gバイト×2)から選べる。

 HDDの選択肢は、200Gバイト/160Gバイトの7200rpmドライブ、もしくは250Gバイト(9月提供予定)/160Gバイト/120Gバイトの5400rpmドライブが用意されており、8月にはHDDの代わりに、32GバイトのSSD(Solid State Drive)が選べるようになる予定だ。また、同月には容量1GバイトのIntel Turbo MemoryもBTOメニューに追加される。

 光学ドライブは、スロットインタイプの2層対応DVD±RWドライブを装備しており、それ以外のBTOメニューは用意されない。無線LAN機能はドラフト11nが選べる。通信機能はBluetooth 2.0を選択できるほか、100BASE-TX/10BASE-Tの有線LANを標準装備している。OSはWindows Vista Ultimate/Home Premium/Home Basicからの選択となり、Windows XPは選べない。

 インタフェースは、SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード共用のカードスロット、ExpressCard/54スロット、2基のヘッドフォン出力、ノイズキャンセリング機能付きマイク入力、HDMI出力、アナログRGB出力、4ピンのIEEE1394、2基のUSB 2.0を備えている。

キーボードの上にAVコントロール用ボタンなどを装備している(写真=左)。右側面にスロットインタイプのDVD±RWドライブを内蔵(写真=中央)。左側面の中央部分にHDMI出力を備える(写真=右)

 液晶ディスプレイは1280×800ドットの解像度を継承しつつ、パネルサイズを12.1インチワイドから13.3インチワイドに大型化。表面に光沢処理を施したTrueLife液晶となっており、非光沢タイプのパネルは用意されていない。BTOメニューには、通常のCCFLバックライトに加えて、高輝度化と天板の薄型化を両立できる白色LEDバックライトも追加されている。白色LEDバックライト選択時の輝度は、300カンデラ/平方メートルだ。なお、液晶ディスプレイの上部にはWebカメラが搭載されている。Webカメラの画素数は、CCFLバックライト選択時が200万画素、白色LEDバックライト選択時が30万画素になる。

3色のカラーバリエーションを用意

 ボディはマグネシウム合金を採用しており、天板のカラーは、ルビーレッド、パールホワイト、サファイアブラックの3色から選べる。底面積は318(幅)×238(奥行き)ミリ、高さは白色LEDバックライト選択時で22.1〜33.8ミリ、CCFLバックライト選択時で24.6〜36.3ミリだ。XPS M1210の外形寸法は297(幅)×221(奥行き)×31.4(高さ)ミリだったが、液晶ディスプレイの大型化にともない、底面積は広がった。

 重量は、4セルバッテリーと白色LEDバックライト液晶を選択した場合で約1.79キロだ。バッテリーはリチウムイオン式で、4セル/6セル/9セルが選べる。ちなみに、XPS M1210の重量は、6セルバッテリー選択時で約1.98キロだった(4セルバッテリーはなし)。

 機能面では、Windowsを起動することなく、ムービー、音楽、写真、およびMicrosoft Officeのコンテンツにアクセスできる「Dell Media Direct」、Wi-FiホットスポットをノートPCの電源を入れずに数秒で検索するという「Wi-Fi Catcher」を搭載する。

 価格は、Celeron 540(1.86GHz)/1Gバイトのメモリ/120Gバイトの5400rpm HDD/CCFLバックライト液晶/GMA X3100/6セルバッテリー/Vista Home Basic採用のベーシック構成で12万6000円の予定。Core 2 Duo T7500(2.2GHz)/2Gバイトのメモリ/160Gバイトの5400rpm HDD/白色LEDバックライト液晶/NVIDIA GeForce 8400M GS/9セルバッテリー/Vista Home Premium/30万画素Webカメラ/DellCare Premiumの推奨構成で24万8850円の予定だ。


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