「Radeon HD 57xxシリーズ」がまもなく登場?――「在庫が潤沢なら売れるでしょ」古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2009年10月12日 16時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「DirectX 11目当ての人はこっちを狙うでしょうね」――Radeon HD 57xxシリーズが13日に登場!?

ソフマップ秋葉原本館に並ぶRadeon HD 58xxシリーズ搭載カード

 AMDの新ハイエンドGPU「Radeon HD 5870」を搭載したカードが話題を集めるなか、先週は1つ下のラインアップとなるRadeon HD 5850搭載カードが複数のメーカーから登場した。価格は3万円弱から3万5000円で、こちらも在庫は少数だ。

 Radeon HD 5850は、1440のストリームプロセッサなどを搭載するGPU。コアクロックは725MHzで、850MHzのHD 5870に比べて一段低い。リファレンスデザインのカードは、消費電力はアイドル時27ワット、ピーク時151ワットで、1000MHzのGDDR5メモリを1Gバイト搭載する。なお、最大6画面のデジタル出力が可能な「ATI Eyefinity」も利用できる。入荷が確認できたのは、ギガバイトとMSI、Sapphire、PowerColor、XFX、玄人志向の6メーカー6製品。

 すでに登場しているHD 5870カードとともに好調に売れており、潤沢に在庫を確保しているショップはまだない状況だ。取材中にどちらのカードも売り切れとなったT-ZONE.PC DIY SHOPは「ゲーマー人気がすごいですね。ハイエンドを狙う人はHD 5870に多いですが、HD 5850で複数を利用する人もかなりいるみたいです。どちらも、アイドル時の消費電力が低いのに高いパフォーマンスが期待できるとあって、数回再入荷を繰り返さないと需要が満たせない感じですね」と語る。

 Radeon HD 5000シリーズは、Windows 7でサポートされるDirectX 11に対応しているが、それを目当てに購入する人は今のところ少数派のようだ。ツートップ秋葉原本店は「もちろんWindows 7を普通に使ううえでもパフォーマンスに貢献するでしょうけど、ゲーマー以外は3万円を超えるカードにあまり手を出しません。一般的なユーザーが購入層の中心になるのは、1万円台以下のカードですね」と話していた。

 その“1万円台以下のDirectX 11対応カード”がまもなく登場するというウワサも広がっている。某ショップは「10月中旬にはRadeon HD 57xxシリーズが投入されるみたいですね。HD 4750やHD 4770の後継的な位置づけでしょうから、価格は1万円台になるでしょう。DirecetX 11対応だけでなく、電力効率とパフォーマンスも向上するでしょうから、潤沢になればヒット間違いなしでしょうね」と話していた。

 ただし、別のショップは「初回入荷はごく少数でしょう。Windows 7が販売解禁されるまでに潤沢になるかは微妙なところ。なにしろ、最近のRadeonシリーズは初登場から潤沢になるまでに期間がすごく長いですから。Radeon HD 4770カードだって、まともに選べるようになったのはつい最近ですよ。まあ、店頭に来て並んでいればラッキーくらいの存在になるんじゃないでしょうかね」と釘を刺す。

 どのみち、ゲーマー中心に過熱している新Radeonの盛り上がりは、近いうちに一般ユーザーにも広がりそうだ。

Radeon HD 5850カードのなかでは比較的流通量が多かった、MSI「R5850-PM2D1G」(写真=左)。T-ZONE.PC DIY SHOPのグラフィックスカード価格表。Radeon HD 5800シリーズは、取材中に最後の1枚が売れてすべてが売り切れとなった(写真=中央/右)

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