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» 2010年06月04日 11時00分 UPDATE

“Nile”という新しい選択肢:デルの“一味違う”低価格モバイルノート――「Inspiron M301z」を駆る (3/3)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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動作音はそれなりだが、発熱はしにくい

 バッテリー駆動時間のテストには、海人氏・作のBBench1.01を利用した。無線LANで常時接続、電源オプションを「バランス(ディスプレイの輝度40%)」に設定し、BBenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」「10秒間隔でのキーストローク」で行なっている。結果は約3時間2分経過後に残り5分と表示され、休止状態へと移行した。公称値の約5時間22分と比べると少し短いが、まずまず実用的な駆動時間は確保している。

 AMDの新プラットフォームということで、気になる動作音や発熱も調べてみた。動作音はやはりCULVノートPCと比べると大きい印象だ。アイドル時や低負荷時でもはっきりと分かる音でファンが回っているが、PCから音声が再生されていれば分からなくなる程度で、動画の視聴に支障をきたすほどではないだろう。高負荷時にはさらにファンの回転数が上がり、3D描画時などは少し気になるものの、頻繁に回転数が上がったり下がったりするような感覚はないので、煩わしさはそれほどでもない。

 ファンを積極的に回す半面、動作中にボディがそれほど発熱しないのは好印象だ。一連のベンチマークテストを実行した直後でも、最も多く手が触れるパームレスト部分は「温かい」というレベルにもならず、低温に保たれていた。

 キーボードは多少温まっている感触はあるものの、常時触れているわけではないので、そう気にはならない。最も熱くなった底面の左側でも、室温25度の環境でボディ表面温度が35度と、あまり気にならない温度だった。静音性よりも放熱を優先したバランスとなっているのだろうが、従来のAMDプラットフォームの比較的発熱しやすいというイメージとは異なり、意外なほどクールな印象だ。

tm_1006m301z_28.jpg 動作音テストの結果
tm_1006m301z_29.jpg 発熱テストの結果

エンターテインメント派のモバイルユーザーに適した新しい選択肢

tm_1006m301z_30.jpg

 デルの直販サイトに用意されている、お買い得構成のパッケージのうち最も安い「ベーシックパッケージ」は6万9980円だ。これでもAthlon II Neo K325(1.3GHz)、メモリ2Gバイト、HDD 320Gバイトと十分実用的なスペックを備えている。前述したように、ここからCPUをTurion II Neo K625(1.5GHz)に変更すると、価格は7万3130円でほぼ評価機と同等の構成(評価機と比べて、HDDが7200rpmと高速で、容量が320Gバイトと70Gバイト多い)になる。

 また、4Gバイトのメモリを搭載するほか、外付けのDVDスーパーマルチドライブとMicrosoft Office Personal 2007が添付される「プレミアム+Office」パッケージも8万9980円とコストパフォーマンスが高い。

 Inspiron M301zは動作音が少し大きいものの、Windows 7を快適に操作できる性能があり、端子類の内容も先進的で、入力環境も優れている。HDMI出力やSRS Premium Soundに対応しているサウンド機能を備え、AMDプラットフォームならではの動画性能の高さもうまく生かしている。13型クラスのワイド液晶を搭載したモバイルノートPCを探しているユーザーにとって、購入を検討する価値があるだろう。

 特に動画関連機能を含めたグラフィックス性能はCore 2 Duo SU9400(1.4GHz)とIntel GS45 Expressチップセットを搭載したCULVノートPC上位機種よりも高い。モバイルノートPCでもライトなオンラインゲームや動画の観賞をより快適に楽しみたいユーザーに向いている。

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