今回のイベントで紹介された機能として、特に取り上げていたのが「Windows 7との連携」だ。ハードウェアアクセラレーションについてはすでに触れたが、「ピン」機能を使ってWebページをタスクバー上に登録できたり、ジャンプリストで機能を呼び出したりと、WebブラウザとWindows 7が相互に作用する傾向が強くなっている。
IE9はエアロスナップにも対応しており、タブをドラッグ&ドロップで引き出して別ウィンドウとして並べることで2つのWebページの比較が容易になったほか、別ウィンドウだったWebページを1つのウィンドウ内の別タブとして統合できるようになった。また、こうした「ドラッグしているウィンドウ」を描画する処理でもハードウェアアクセラレーションが効いているため、動作中のアニメーションや再生中の動画が実行した状態でドラッグできる。
ハチャモビッチ氏はIE9β版の一般提供が同日より開始されており、33言語でのダウンロードが可能になっていると説明する。すでに日本語で解説されたWebページも用意されており、日本語版のダウンロードが可能になっている。
Microsoftは今回のイベントで多数のデモを公開しているが、これらはIE9のパワーを堪能してもらうための仕掛けでもある。動画を見て興味を持ったユーザーは、IE9をダウンロードして実際に体験してもらいたいというわけだ。非常に大規模なβテストともいえる。
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