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» 2010年12月02日 10時45分 UPDATE

これなら3Dを導入していいかも?:“3つの3D体験”がノートPCにもやってきた――「FMV LIFEBOOK AH570/5BM」検証 (1/4)

PC USERで人気のノートPCといえば、モバイル機だが、世間での売れ筋は15型前後の据え置き機だ。では、3D立体視に対応した富士通の主力ノートを見てみようではないか。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

シリーズ初の3D立体視モデルをじっくり使ってみる

tm_1012fmv_01.jpg 3D立体視対応の15.6型ワイドノート「FMV LIFEBOOK AH570/5BM」

 富士通の「FMV LIFEBOOK AH570」は、15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載した据え置き型ノートPCだ。2010年夏モデルからブランドネームをグローバルブランドに統合し、ノートPCは従来の「FMV BIBLO」から「LIFEBOOK」へと改められており、この「LIFEBOOK AH」シリーズは、従来の「BIBLO NH」シリーズに相当する。

 店頭販売モデルのラインアップは、テレビ/3D、エンターテインメント、スタンダードと用途別に分類されており、それぞれ2モデルずつ、合計6モデル(カラーバリエーションも含めると計13モデル)が用意されている。ここではテレビ/3Dジャンルの上位モデルである「AH570/5BM」を取り上げる。FMV LIFEBOOKシリーズとしては、初となる3D立体視対応モデルだ。

エレガントな光沢ブラックボディ

 ボディはエッジに丸みを持たせつつ、手前側を少し絞り込んだ流線形のフォルムを採用している。天面とパームレストはうっすらとラメの入った光沢仕上げで、ほどよくエレガントなイメージだ。ボディサイズは、384(幅)×266.3(奥行き)×31.8〜40.5(高さ)ミリ、重量は約3.1キロとなっている。

 背面に搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は22ワットアワー(10.8ボルト 2000mAH)と小さく、公称の駆動時間も約1.2時間と短い。据え置きでの利用が前提の仕様だ。

tm_1012fmv_02.jpg ボディのカラーはブラック(シャイニーブラック)で統一されている。光沢仕上げの天面やパームレストが目立つが、表面には指紋などが付きやすい
tm_1012fmv_03.jpg 背面に約1.2時間駆動をうたうリチウムイオンバッテリーを装備。ACアダプタのサイズは54(幅)×140(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量は電源ケーブル込みで約330グラムだ

 プリインストールOSには、Windows 7 Home Premiumを採用している(32ビット/64ビット両対応)。コンシューマ向けの機能が一通り使えるWindows 7の標準的なエディションだ。標準でプリインストールされているのは32ビット版だが、HDDに収録されているリカバリイメージからリカバリを行うことで、64ビット版のWindows 7 Home Premiumでも利用できる。

 32ビット版では仕様上、大容量のメモリを搭載しても実際に利用できるメモリ容量は3Gバイト前後までという制限はあるが、64ビットでは事実上制限なしに利用できる。一方、古いソフトウェアや周辺機器が64ビットに対応していない場合もまれにあり、32ビットのほうが都合がよい場合もあるだろう。最近のWindows 7搭載機では64ビットが主流になりつつあるが、ユーザーの事情によって選べるようになっているのはありがたい。

家庭向けとしてはハイレベルの基本スペック

 CPUには、Core i5-560Mを採用する。最新の32ナノメートルプロセスルールで製造されているデュアルコアCPUで、1コアにつき2スレッドを同時に取り込んで実行するHyper-Threadingに対応しており、4スレッドの同時実行が可能だ。基本動作クロックは2.66GHzだが、Turbo Boostにより、高負荷時には最大3.2GHzで動作する。

 グラフィックス機能は、Core i5-560Mが内蔵するグラフィックスコアのIntel HD Graphicsを利用する。本格的な3Dゲームがプレイできるような3D描画性能はもたないが、HD動画再生支援機能を装備しており、Blu-ray DiscタイトルやAVCHDムービーなどを少ないCPU負荷で快適に鑑賞することができる。

tm_1012fmv_04.jpg CPU-Zの情報表示画面。CPUにはCore i5-560Mを搭載する。基本動作クロックは2.66GHzだが、Turbo Boostにより、高負荷時には最大3.2GHzで動作する
tm_1012fmv_05.jpg アイドル時/低負荷時には省電力機能のEIST(Enhanced Intel Speedstep Technology)により動作クロックと駆動電圧を下げ、最低1.2GHzで動作する
tm_1012fmv_06.jpg GPU-Zの情報表示画面。Core i5が内蔵するIntel HD Graphicsを利用する

 チップセットはモバイル向けで定番のIntel HM55 Expressを搭載する。メモリはPC3-8500 SO-DIMMに対応しており、標準で4Gバイト(2Gバイト×2)、最大で8Gバイト(4Gバイト×2)の構成に対応する。データストレージは2.5インチのSerial ATA HDD(5400rpm)を搭載しており、容量は750Gバイトと大容量だ。

 光学ドライブとしては右側面にBlu-ray Discドライブ(BD-REドライブ)を装備する。BD/DVDの再生ソフトとして「Corel WinDVD」と「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」を、BD/DVD書き込みソフトとして「Roxio Creator LJ」、BD/DVDオーサリングソフト「Corel Direct DiscRecorder」などがプリインストールされる。

tm_1012fmv_07.jpg 底面の小さなカバーを開けると、2基のSO-DIMMスロットにアクセスできる。B-CASカードスロットも底面にある
tm_1012fmv_08.jpg 右側面にBD-REドライブを装備。BD-Rに最大6倍速、BD-R DLに最大4倍速、BD-RE/BD-RE DLに最大2倍速で書き込める

 通信機能は、100BASE-TXの有線LAN、IEEE802.11b/g/nの無線LANを備える。有線LANが1000BASE-Tに対応しない点は価格を考えると少し物足りない。本体装備の端子類は、USB 3.0、USB 2.0それぞれ2基ずつ計4基のUSBポートを備えるほか、ExpressCard/34スロット、SDメモリーカードスロット(SDHC/SDXC対応)、HDMI出力など、充実した内容となっている。

tm_1012fmv_09.jpg 前面にSDメモリーカードスロットとワイヤレススイッチを配置
tm_1012fmv_10.jpg 背面にはテレビアンテナ入力、バッテリー、排気口がある

tm_1012fmv_11.jpg 左側面に盗難防止用ロック取り付け穴、有線LAN、アナログRGB出力、HDMI出力、USB 2.0、USB 3.0×2、ExpressCard/34スロットを備えている
tm_1012fmv_12.jpg 右側面に音声入出力、USB 2.0、光学ドライブ、ACアダプタ用のDC入力が並ぶ。拡張端子類は充実しており、配置も使いやすい

 グラフィックス機能がCPU内蔵であるなど、飛び抜けて高性能というわけではないが、大手メーカー製の量販店モデルとしては高性能なCPUを搭載しており、メモリ、HDD容量なども合わせてPCとしての基本性能は十分高いレベルにある。

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