12月も中日が過ぎ、アキバの街ではサンタクロースやモミの木の装飾が目立つようになった。しかし、数年前のようにクリスマス限定のPCアイテムを並べるショップは激減している。そうしたグッズを一切置かないショップも珍しくなく、フェイス秋葉原本店は「そういうアイテムを用意する代理店も少なくなっていると思います。まあ、2005年ごろが異常だったんでしょう」と話していた。
取材中に見かけたのは、パソコンハウス東映に並んだBoneの「Snowman Driver Set」と、ADATAのUSBメモリ「C802」をクリスマス仕様にした4Gバイトモデル。価格は順に3780円と980円だった。そこそこ売れている様子だったが、同店は「海外では年末ギリギリまでクリスマスムードが続きますが、日本は25日過ぎると季節外れとなってしまいます。下手に大量に入荷すると後は不良在庫となってしまうので、メーカーも我々もいろいろと注意しながら扱っています」と、やはり売れ残りのリスクを考えて入荷数を控えめにしていた。
業界的に好景気とはいえない状況もあり、メーカー側もショップ側も無謀な冒険は避ける傾向にあるようだ。メーカー直営のサンコーレアモノショップ秋葉原2号店でも、クリスマス限定グッズは並んでいなかった。同店は「クリスマスセールはやっているんですけどね。クリスマス限定アイテムとなるとちょっと……ただ、年末に向けてここ最近特に冷え込むので、USBでつなぐと暖かくなるヒーター内蔵の手袋などが売れています」と話していた。
なかでも人気があるのは、サンコーの「USBあったかスリッパ」や「USBあったか手袋」という。価格はともに1980円。また、ネコの装飾の付いた「USBあったかスリッパ ネコたんモデル」も女性に好評とのこと。こちらの価格は2480円だ。USBあったかシリーズは寒い時期に売れる定番なだけに、“クリスマスリスク”を気にせず大量に在庫されていた。
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