KATANA JAPAN、奮戦す!MOA 2011 WORLDWIDE GRAND FINAL(1/4 ページ)

» 2011年10月09日 10時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

9時間休みなしに戦え!

 2011年10月5日、台湾の台北市で、MSIが主催するオーバークロック大会「Master Overclocking Arena 2011」(MOA 2011)の世界決勝が行われた。日本からは、MOA 2011 アジア太平洋大会で逆転優勝を遂げた「KATANA JAPAN」のCAL930氏とGyrock氏が参戦した。

 MOA 2011世界大会決勝は、欧州、北米などの各地域決勝を勝ち抜いた16チームが参加し、SUPER PI 32M、3DMark11 (Performance)、3DMark2001 SE(!)のベンチマークテストを戦い、その総合スコアで競う。オーバークロックキング競技で重要になるシステム構築もふくめ、大会は朝の9時から夕方18時まで、実に9時間という長い時間をかけて行われる。

 大会は、競技で使うパーツを選ぶくじ引きから始まる。ここでひいた番号を割り当てられた主要パーツを用いてシステムを構築する。MSIが提供するパーツは以下の通りになる。

パーツ 製品名
CPU Core i7-2600K
マザーボード Z68A-GD80(G3)
グラフィックスカード N580GTX Lightning
メモリ Kingstone HyperX T1 DDR3-2133 2Gバイト×2枚
HDD Wentern Digital VelociRaptor WD30000HLFS
電源ユニット Thermaltake Toughpower 1350W
キーボード Tt eSPORTS Challenger Pro
マウス Tt eSPORTS Black Gaming Mouse

 アジア太平洋州決勝で、KATANA JAPANはこのくじ引きで“七夕の7でフィーバー”を引き当てた。KATANA JAPANのくじ担当のGyrock氏が今回ひいたのは“5”だった。引き当てたパーツセットを手にした各国チームは、割り当てられたテーブルに向かい、まずは、1時間30分に及ぶセッティングに取り掛かる。

 システムを組み上げてPCに電源を入れたKATANA JAPANは、いきなりトラブルに遭遇する。BIOS起動段階でPCが落ちてしまうのだ。KATANA JAPANは、マザーボードが原因と考え、予備に交換するが、それでも状況は改善しない。MSIスタッフのアドバイスで、マウスを接続するUSBを変更すると一時的に改善した。さらに、マウスを差さないと症状がでない。そこで、BIOS設定段階まではマウスを使わず、OSが起動したら、マウスを差すことでこのトラブルを回避した。しかし、この段階でセッティングフェーズは残り10分に過ぎなかった。

くじを引いたGyrock氏が顔をしかめる(写真=左)。引いたのは5番だった(写真=中央)。くじで割り当てられた2基のCPU、グラフィックスカード、メモリ、HDD、そしてマザーボードを戦いで使う(写真=右)

オーバークロッカーと観光客の最も大きな違いはスーツケースの中身だろう……(写真=左)。いまはまだ、整然と並べられて静かに戦いを待つ(写真=中央)。そして、いったん戦いが始まると、瞬く間に混乱の極みに(写真=右)

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