レビュー
» 2011年11月16日 00時00分 UPDATE

性能、発熱、騒音、駆動時間を比較:“Ultrabook”注目モデルの思わぬ実力とは?――「ZENBOOK」徹底検証(後編) (1/5)

薄型軽量ユニボディ、スペック、価格、どれも魅力的に映るASUS初の“Ultrabook”「ZENBOOK」は買いなのか? レビュー後編では各種テストを実施し、その真価を問う。

[前橋豪(撮影:矢野渉),ITmedia]

←・11.6型と13.3型をじっくり比較:早くも“Ultrabook”の本命が登場か?――「ZENBOOK」徹底検証(前編)

レビュー後編は11.6型と13.3型の上位機種を横並びで実力診断

tm_1110_zen_r2_01.jpg ASUSのUltrabookは画面サイズを2つ用意。左が13.3型ワイドの「UX31E」、右が11.1型ワイドの「UX21E」だ

 ASUSTeK Computer(ASUS)の「ZENBOOK」は、Intelが推進する薄型軽量モバイルノートPCの新カテゴリー「Ultrabook」に属する製品だ。

 ラインアップは11.6型ワイド液晶を搭載した約1.1キロの「UX21E」と、13.3型ワイド液晶を備えた約1.3キロの「UX31E」に分かれ、SSDの容量違いで計4モデルを用意する。

 いずれもアルミ削り出しによる厚さ3〜17ミリのユニボディに、超低電圧版Core i7やSerial ATA 3.0接続のSSDを搭載し、余裕のあるバッテリー駆動時間(UX21Eで約5.5時間、UX31Eで約8.1時間)、スリープから約2秒で高速復帰するInstant On機能も盛り込むなど、デザイン、性能、機能、携帯性のバランスに優れている。8万4800円からの低価格設定も見逃せない。

 先に掲載したレビューの前編では、128GバイトSSD搭載の11.6型モデル「UX21E-KX128」(2011年11月3日発売/9万9800円)と、256GバイトSSD搭載の13.3型モデル「UX31E-RY256」(2011年11月下旬以降に発売予定/12万9800円)をピックアップし、外観、スペック、液晶の視認性や入力環境の使い勝手をチェックした。

 今回のレビュー後編では、これら2機種のZENBOOKでパフォーマンスを中心に、バッテリー駆動時間、動作時におけるボディの発熱や騒音など、モバイルノートPCとしての実力をじっくりテストしていく。

SSDのパフォーマンスは容量によって異なる?

 まずは、2機種でスペックが異なるSSDのパフォーマンスから確認しよう。UX21E-KX128は128GバイトSSD、UX31E-RY256は256GバイトSSDを搭載する。いずれもSerial ATA 3.0(6Gbps)の高速な転送速度に対応しているのがウリだ。今回テストした評価機は、128GバイトSSDがADATA製XM11、256GバイトSSDがSanDisk製U100を採用しており、容量だけでなく、メーカーも違う製品だった。

tm_1110_zen_r2_02.jpgtm_1110_zen_r2_03.jpg UX21E-KX128のデバイスマネージャ画面を見ると、128GバイトSSDは「ADATA XM11 128GB」とある(画面=左)。UX31E-RY256のデバイスマネージャ画面を見ると、256GバイトSSDは「SanDisk SSD U100 256GB」とある(画面=右)

 電源プランをASUS独自設定の「Power4Gear High Performance」にセットし、データストレージのリード/ライト性能を調べるCrystalDiskMark 3.0.1b(ひよひよ氏)を実行したところ、2機種のSSDでかなり傾向が違う結果となった。

 シーケンシャルリードはいずれも460Mバイト/秒程度と高速だが、UX31E-RY256の256GバイトSSDはシーケンシャルライトが速い一方でランダムアクセスが遅く、UX21E-KX128の128GバイトSSDはランダムアクセスで大きく勝る半面、シーケンシャルライトでは256GバイトSSDに劣るというものだ。全体的には128GバイトSSDのパフォーマンスが上回っている。

tm_1110_zen_r2_04.jpgtm_1110_zen_r2_05.jpg UX21E-KX128(画面=左)とUX31E-RY256(画面=右)におけるCrystalDiskMark 3.0.1bのスコア

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアにも違い

 搭載するSSDの違いは、Windows 7標準の性能評価機能であるWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアにも現れた。プライマリハードディスクのサブスコアを見ると、UX21E-KX128は「7.9」と最高点に達し、UX31E-RY256は「7.5」という結果だ。7.5でも好成績だが、容量違いでスコアが0.4ポイント離れるのは気になるところだ。

 どちらもCPUはデュアルコアの超低電圧版Core i7-2677M(1.8GHz/最大2.9GHz/3次キャッシュ4Mバイト)、メモリはDDR3-1333対応の4Gバイト、チップセットはIntel QS67 Expressを搭載するため、そのほかのサブスコアは同等だった。プロセッサのサブスコアが「6.9」と高い一方、グラフィックスのサブスコアは「5.5」で、スペックの割に少し低めに出ている。

tm_1110_zen_r2_06.jpgtm_1110_zen_r2_07.jpg UX21E-KX128(画面=左)とUX31E-RY256(画面=右)におけるWindowsエクスペリエンスインデックスのスコア

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