欲しいのは薄いiMac? それとも、薄くて大きいiMac?写真で見る新型27インチiMac(1/2 ページ)

» 2012年12月21日 08時00分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]

写真で見る新型「27インチiMac」

27インチiMac

 27インチiMacの発売から1週間が経過した。新iMacの発表自体は、10月のメディア向けイベントで行われ、同時に披露された「iPad mini」や「第4世代iPad」、「13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル」に話題が集中したこともあって、投入のタイミングが1歩遅かった新iMacはやや影が薄い存在だったが、アップル直営店での店頭展示が始まると、やはり大きな注目を集めている。

 「今ごろ発売って言われても、なんだかもう熱が冷めちゃった……」と思っていたはずなのに、アップルストア銀座で実機を見たらなぜか冬のボーナスを突っ込んでいた、という人もいるに違いない。それくらい、新iMacの見た目が与えるインパクトは大きい。編集部にも27インチiMacが届いたので、21.5インチiMacと比較しつつ、写真でその魅力に迫っていこう。

 新iMacの特徴は、エッジ部わずか5ミリの非常に薄く見えるボディと、外光反射を大幅に低減した液晶パネルだ。この点については、21.5型モデルのファーストインプレッションで触れたとおりだが、27型モデルは画面が広いぶん、その薄さがいっそう際立っている。

アルミとガラスという2つの素材の美しさをうまく引き出した薄型デザイン

真横から眺めなければ液晶一体型PCであることに気付かないくらい薄い

背面側の奥行きは21.5型モデルとほとんど変わらないが、画面が広いぶん背面中央にかけての傾斜が緩やかになっているため、21.5型モデルよりも薄く見えやすい

 また、ボディの容積が削減され、本体重量も旧モデルの13.8キロから9.54キロへ大幅に軽量化した。もっとも、スタンド部の奥行きは203ミリと、数ミリ短くなっただけで、設置スペースそのものが小さくなったわけではない。薄型化の恩恵を挙げるとすれば、液晶ディスプレイの角度を軽い力で変えられるようになった点と、単なる“見た目”のみ。人によっては「薄く見せるために光学ドライブを省いて、いったいメリットはどこにあるんだ?」と首をかしげたくなるかもしれない。

 ただ、ひとたびこの継ぎ目のないアルミで構成された、工芸品のようなiMacを眺めると、その“見た目”こそが重要なのだとも思えてくる。人前で使うことが多いモバイルPCであれば、デザインに趣向を凝らした製品も数多く存在するが、デスクトップPCでこれほど所有欲を満たしてくれるデザインはまれだろう。

 以前、HPの液晶一体型ワークステーション「HP Z1」が登場した際、製品担当者のひとりが、Z1のシンプルでスマートなデザインは小規模なデザインオフィス(顧客と打ち合わせをするスペースと、スタッフの作業場が同じ空間である場合が多い)で好まれるはずだと説明していたが、ミニマルなデザインに高い性能を凝縮したこの27インチiMacも、そうした用途にぴったりといえる。また、視野角の広いIPSパネルを採用した27型ワイドの大画面液晶ディスプレイは、複数人で画像や映像などのコンテンツを見るのに向いており、内装にこだわったリビングルームなどに設置するPCとしても最適だろう。

広大なデスクトップ領域が利用できるのも27型モデルの魅力。新iMacではフルラミネーションという加工技術によって液晶とガラスの隙間をなくしたという。目視の印象でも、画面に目を近づけてアイコンをじっと眺めると、旧モデルに比べてアイコンが手前側にあるように感じた(写真=左)。背面側は、絶妙な傾斜によって、鈍く光るアルミの外装に光の陰影が落ちる(写真=右)

背面端子は21.5型モデルと同じで、左からヘッドフォン、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)、USB 3.0×4、Thunderbolt×2、ギガビットLANが並ぶ。ただ、背面ポートに機器を接続する際、液晶ディスプレイをいちいち回す必要があるのはちょっと面倒。背面中央の排気口の下にメモリスロットがある(写真=左)。デュアルマイクも21.5型モデルと同様。FaceTimeをクリアな音声で利用できる(写真=右)

 一方、自室用のPCとしては、27インチiMacは少し大きすぎるとも感じた。これは旧モデルでも同様だが、27型モデルはかなり奥行きがある机に設置しないと、iMacと顔までの距離が近すぎて画面全体を一望することが難しくなる(このため、フルスクリーン対応アプリを使うと視線移動の幅が大きくなってしまい疲れやすい)。奥行きが狭い机に27インチiMacを設置する場合は、机の対角に配置して距離を稼いだり、作業に没頭しているとき以外はキーボードをひざの上まで引き寄せて、画面からやや離れて座るといった工夫が必要かもしれない。もっとも、筆者には縁遠い話だが、広い机のあるゆったりとした書斎を所有する恵まれた人なら、2560×1440ドットの広いデスクトップ領域が使える27インチiMacが断然おすすめだ。

 なお、画面への映り込みについては、アップルのうたい文句通り、27型モデルでも軽減されている。光沢パネルのため、外光反射がまったく気にならないということはないものの、不意に自分の顔が鮮明に映り込んで気分が沈むということはなかった。

1920×1080ドット表示の21.5型モデルもメインマシンとして十分な画面サイズだが、27型モデルは2560×1440ドットとさらに一回り以上大きい。設置スペースが許すなら後者を検討したいところ

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