PC USER Pro

5月2日に「Windows 10 Cloud」と「新Surface」が発表される?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/2 ページ)

» 2017年04月15日 06時00分 公開
前のページへ 1|2       

教育分野に本腰を入れるMicrosoft

 「Windows 10 Cloudは教育分野を目指す」という認識で間違いないようだが、ここでの「教育分野」とは何だろうか。

 かつて「エンタープライズ」というメインストリーム市場を取れなかったAppleが、Macで力を入れていたのが映像系などのプロフェッショナルな分野や、学校や生徒を対象にした教育分野だったわけで、どちらかと言えばニッチに近い位置付けにあったと思う。

 ただ、教育分野での普及は将来的にユーザー層を拡大させる礎にもなるため、そうした期待も含まれていたのだろう。高級志向の製品を得意とするAppleがMacで比較的リーズナブルな価格の製品ラインアップを長らく用意してきたのも、教育分野を視野に入れた結果だと考えている。

 それでは、Chromebookはどうか。2014年にChromebookで起きつつあるムーブメントを紹介した際は、「低価格なノートPC」としての人気が高まっているものと分析した。

 「iPad」登場前夜の2010年前にブームとなった「Netbook」は、性能的な制約とメインストリームにあたるノートPCの大幅な価格下落により終焉(しゅうえん)を迎えた。セカンドデバイスとしてのNetbookはタブレットやスマートフォンに取って代わられたと考えている。こうした中でChromebookに人気が集まりつつあったのは、「もうこれで十分」というユーザー層が多く現れたことが大きいのではないだろうか。

 その後もChromebookの市場は拡大している。例えば、調査会社NPDが2015年夏に出した資料によれば、毎年Chromebookの市場シェアは増えており、WindowsやMacなど他のプラットフォームの拡大ペースを上回っている。

 最も顕著なのはIDCが2016年8月に出したデータで、同時期に米国では初めてChromebookの出荷台数がMacを上回った。Chromebookができることと言えば、WebブラウジングとWebアプリの利用のみで(後にAndroidアプリに対応)、WindowsやMacと比較しても限られている。それでもシェアが拡大しているのは、やはり「もうこれで十分」という層が支えているからだろう。

 正直に言えば、Chromebookの購入層と教育分野がどれだけオーバーラップしているのか疑問を抱く部分もある。しかし、「値段が安いので収入の少ない学生でも買いやすい」「親が子供に贈るプレゼントに向いている」といった事情を考えれば、Chromebookと教育分野は潜在的に結び付いている可能性が高い。

 実際、学校におけるChromebookの導入事例は増えている。Microsoftとしては「青田買い」の意味を込めて、この分野でのChromebookのプレゼンスが拡大する前にWindows 10 Cloudのような製品をぶつけようと考えたのかもしれない。

 Microsoftは2017年1月24日、デバイス管理ツールであるIntuneを使って学校内のPCを管理するソリューション「Microsoft Intune for Education」を発表したが、次はいよいよデバイス自体とそこで動作するOSも投入し、教育分野に本腰を入れてくる構えだ。

「Microsoft Intune for Education」の紹介動画
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月14日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. 新品は絶滅、中古は高騰──「令和にMDを聞きたい」と願った筆者が、理想の再生環境を整えるまでの一部始終 (2026年03月13日)
  3. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
  4. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  5. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  6. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  7. ワコム上位機に肉薄? 10万円で18.4型4K! 高コスパ液タブ「GAOMON Pro 19」の長所と弱点 (2026年03月13日)
  8. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  9. 高音質・良好な装着感・バッテリー交換式――JBLのフラッグシップ「Quantum 950 WIRELESS」は妥協なきヘッドセットか (2026年03月12日)
  10. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年