2008年の国内携帯出荷台数、シャープがトップに――IDC調べ

» 2009年03月19日 03時00分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは3月18日、2008年第4四半期と2008年年間のメーカー別携帯電話出荷台数を発表するとともに、同市場の今後の見通しを発表した。

Photo 2008年第4四半期(左)と2008年年間(右)のメーカー別国内携帯電話出荷台数

 同調査によると、2008年第4四半期の国内出荷台数は前年同期と比較して32.8%減の809万台にとどまり、5四半期連続のマイナス成長となった。市場が急速に縮小した主な要因としては、通信キャリアが相次いで導入した「割賦販売方式」への切り替えにより、一般ユーザーが端末を買い控えていること、通信キャリア側の在庫問題が完全に解消されず、出荷台数にマイナス影響を与えていること、景気低迷により、端末販売台数の落ち込みに歯止めがかからないことという3点が挙げられている。

  同四半期の端末メーカー別出荷台数のシェアは、第1位がシャープとなり、11四半期連続で首位を守った。しかし対前年比で出荷台数を見ると、市況悪化の影響を大きく受けたことから2桁のマイナス成長となった。シェアの第2位はパナソニック モバイルコミュニケーションズ、第3位は対前年同期比で唯一、プラス成長を記録したNECとなっている。

 2008年の年間出荷台数は、前年比18.1%マイナスの4222万台。2007年の年間出荷台数が5150万台以上であったことから、1年間で900万台以上も市場が縮小したことになる。メーカー別シェアは、2008年第4四半期と同じ順位でシャープ、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、NECがトップ3を占めている。4位以降には富士通、東芝が続き、上位陣に大きな順位変動は見られなかった。なお、2009年の携帯電話市場についてIDCは、前半は景気悪化の影響を受けて2008年と同様、大幅なマイナス成長の可能性が高いと予測している。

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