3キャリアのAndroid端末、注目度は――カカクコム調べ調査リポート

» 2010年05月14日 10時00分 公開
[ITmedia]

 カカクコムは5月12日、価格.comへのアクセス動向から市場の動きを分析する「価格.comレポート」として、スマートフォンに関するリポートを発表した。

 ドコモのXperiaは発売初日(4月1日)、製品詳細ページの総ページビューが30万PVに迫る勢いを見せ、現在は7万から8万PV前後で推移しているが、「価格.comトレンドサーチ」で主要スマートフォン製品のPV数の推移を比較すると、ソフトバンクモバイルの「iPhone 3GS 32GB」と「HTC Desire SoftBank X06HT」、auの「IS01」など、ライバル製品となるスマートフォンに比べて、今でも3倍近いPV数を維持するなど注目度の高さがうかがえる。

 これまでの動向を振り返ると、「iPhone 3GS」(ソフトバンクモバイル)発売直後の2009年7月はスマートフォン全体の総PV数が400万に迫り、NTTドコモとソフトバンクの割合は拮抗していた。その後、スマートフォン全体のPV数は200万前後で落ち着いていたが、2010年1月にXperiaが発表されると、ドコモのスマートフォンのPV数が増加。3月にはドコモのPV数が倍増し、ソフトバンクと逆転。Xperiaが登場した4月はスマートフォン全体の総PV数が600万に迫り、その3分の2強をドコモ製品が占めていた。Xperiaが注目を集めた結果、スマートフォン全体のPV数も底上げされた格好だ。

 Xperia発売直後のクチコミワードランキングを見ると、「アプリ」というワードが常に上位に現れるようになるなど、アプリの存在がユーザーの大きな関心事であることが分かる。また、発売前からXperiaとiPhoneの機能や性能を比較するユーザーが多く、両機種の違いについての質問が多く見られた。Xperiaの発売以降は、iPhoneから乗り換えたユーザーや、iPhoneと併用しているユーザーによる両機種の扱いやすさの違いについてのクチコミなども増えているという。

 現在はXperiaが話題を集めている状況だが、ソフトバンクモバイルは4月27日に同社初となるAndroid 2.1搭載スマートフォン「HTC Desire SoftBank X06HT」を発売。ソフトバンクモバイル端末の中では注目度ランキングで1位を獲得し、ユーザーレビューでの満足度も高いポイントをマークするなど好評を博している。6月には「iPhone OS 4」を搭載した次期iPhoneがWWDCで発表される可能性があり、発表内容によってはソフトバンクモバイルが巻き返すことも考えられる。

 auも6月にAndroid OSを搭載した「IS01」とWindows Mobile OSを搭載した「IS02」を発売するが、au携帯電話の注目度ランキングでは10位以内を占めているものの、NTTドコモやソフトバンクのスマートフォン製品のように、同一キャリアの製品全体の中で1位、2位にランクインするほどの関心は集めていない。スマートフォンのキャリア別PV数を見ても、auの注目度は低いようだ。

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