カカクコムは4月6日、ドコモのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「Xperia」発売後の反響に関する調査結果を発表した。
4月1日発売されたXperiaは、ドコモが2モデル目のAndroid端末として投入したスマートフォン。価格.comの主要スマートフォンの製品ページへのアクセス数推移を見ると、3月中旬までは、どの製品もアクセス数にさほど違いがなかったが、Xperiaの発売が近づいた3月中旬以降は、他の製品を圧倒的に引き離すアクセスを獲得するようになった。発売当日の4月1日には、スマートフォンや携帯電話製品を含め、価格.comに登録されている全製品の中でトップとなる、1日で5万5570PVというアクセスを達成した。
初代iPhoneの発売当日のアクセス数も、5万3473PV(8Gバイトモデル)という高い数値だったが、今回、Xperiaはそのアクセス数を上回る結果となった。ただし、初代のiPhone 3Gには8Gバイトモデルと16Gバイトモデルがあり、それぞれのアクセス数を足すと6万5346PVとなるため、Xperiaの注目度はトータルでは初代iPhoneに若干及ばなかった。
ただ、初代iPhoneが登場した時点では、まだスマートフォンが一般的ではなく、実際に購入を考えていない人からも注目されていたため、スマートフォンが定着した現在、Xperiaがこれだけの注目を集めたことを考えると、単体製品としてはiPhoneにほぼ匹敵するほどの人気を集めたといえそうだ。
価格.comに登録されたXperiaのユーザーレビューによれば、総合ポイントは「4.12」(4月6日時点)と比較的高評価を得ているが、評価の高い項目とそうでない項目が分かれる傾向が見られた。
評価が高いのは「デザイン」「画面表示」「文字変換」などの項目で、特にデザインについてはほとんどのユーザーが高く評価しており、デザインに惹かれて購入したというユーザーも少なくない。画面表示に関しては、スマートフォンでは最大クラスのサイズとなる4インチ液晶が高く評価されており、文字変換の精度についても評価が高いという。
これに対して評価が低いのは「バッテリー」で、ほとんどのユーザーが「1日持つかどうか」とコメントしている。また、「ウォークマンのソニー」がかかわったスマートフォンということで期待していたユーザーも多い「音楽再生」に関する評価は、意外にも低く、内蔵スピーカーや付属ヘッドホンの音質があまりよくないという意見や、再生ソフトウェア「Mediascape」の機能に対する不満などが上がっていた。操作性については「ボタンの位置が悪い」「iPhoneのほうがこの点はすぐれている」といった意見が比較的多かった。
いずれにせよ、Xperiaは多くの注目を集め、購入ユーザーの評価もまずまずといったところで、好調なすべり出しをみせている。バッテリーの持ちや操作性など、いくつかの課題はあるものの、これまで登場してきたスマートフォンの中では、iPhoneに対抗できる要素を持った製品といえそうだと、同調査は結論づけている。
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