各社最新デジカメが一堂に会する「フォトイメージングエキスポ 2009」が開幕した。デジカメの主要メーカーが勢ぞろいするこの展示会では、この春の各社“イチオシ”デジカメを見比べることができる。
今シーズンは各社とも既に新製品発表はほぼ済ませているような感もあるが、販売開始まで間のある製品も少なくない。本イベントはこれらの最新製品にいちはやく触れることのできる機会ということもあり、開幕初日は平日にもかかわらず多くの人出が見られた。
フルHD動画撮影に対応した「EOS Kiss X3」を発表した翌日に本イベントを迎えたキヤノン。ブース中央にはゆったりと動くメリーゴーランドを設け、周囲に各デジタル一眼レフカメラとコンパクトデジタルカメラ、デジタルビデオカメラを多数配置することで、「動画も静止画も」をアピールしていた。
ニコンは「D90」というハイビジョン動画撮影対応デジタル一眼レフを有し、ブースにはD90を利用した動画撮影体験コーナーも用意されているが、それよりも同社カメラの足跡を展示したコーナーや「D3x」を利用した実寸大作品などが人目を引いており、“動”より“静”を重視したという印象だ。
ステージ中央に黄金のトロフィーが登場したのはソニーブース。このトロフィーは来年南アフリカで開催される「2010 FIFAワールドカップ」の優勝チームに贈呈されるもので、これは同社がFIFA ワールドカップのオフィシャルパートナーであることから実現した。除幕式にはJFA(日本サッカー協会)の特認理事も務めるスポーツジャーナリストの中西哲生氏が登場した。
展示されている「α」「サイバーショット」は既に発表済みの製品ばかりだが、先日発表されたばかりの“Exmor”を搭載した超高速連写可能な「DSC-HX1」も多数展示されており、実際に触れることができる。また、α用交換レンズについては焦点距離未定の超望遠を含む6本が参考展示されている。
このソニーブースでは面白い参考展示を見つけた。「オートマチック・フォトグラファー」と名付けられれており、上部にカメラを取り付けるとカメラの顔/笑顔認識を利用して最適な構図の写真を自動的に左右回転/パン/チルトしながら撮影してくれるというものだ。利用には対応するカメラが必要(展示ではDSC-T700ベースのカメラが取り付けられていた)で、市販化も含めて未定だというが、利用者がフレーミングすらしなくていいというのは目新しく感じられる。
ソニーが「フォトイメージングエキスポ 2009」で参考展示した「オートマチック・フォトグラファー」。カメラを取り付けるとカメラの顔/笑顔認識を利用して最適な構図の写真を自動的に左右回転/パン/チルトしながら撮影してくれる。 (ムービーはこちらからでも参照できます) |
パナソニックブースの主役はやはり「DMC-GH1」と「DMC-G1」の「Gシリーズ」だ。特にDMC-GH1は発表されたばかりということもあり、展示コーナーはもとより、ステージでの解説が始まると多くの人が集まっていた。
そのほかにも個人認証搭載の「DMC-FX40」やAVCHD Liteでの動画撮影に対応した「DMC-TZ7」、同社初のタフネス機「DMC-FT1」など、現行“LUMIX”シリーズがずらりと展示されているほか、個人認証機能を実際に体感できるコーナーなども用意されている。
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