JBLがCESで発表したイヤフォン「S210BT」にも要注目だ。本機はハウジングの外側にハンドジェスチャーを感知するセンサーを内蔵している面白いイヤフォンだ。本体を装着したまま、ペアリングしているポータブルオーディオプレイヤーの曲操作やボリュームコントロールなどがリモコンや本体に触れることなくジェスチャーだけで動かせる。本当の意味でのハンズフリーを実現したイヤフォンだ。日本での発売に関するアナウンスはまだないが、ジョギングしながら音楽を聴く時にどれぐらい便利に感じられるのか、筆者も個人的に試してみたいと思っている製品だ。
ほかにもウェアラブル系の新しいオーディオギアとして注目したい製品にソニーの「Smart B-Trainer」がある。本機はソニーのウォークマンWシリーズのノウハウをベースに開発された製品で、ネックバンドスタイルのイヤフォンとオーディオプレーヤー機能を一体にしたウェアラブルデバイスだ。本体に内蔵する16GBのメモリーにPCから音楽ファイルを転送してスタンドアロンで音楽を聴くことができる。ランニングのペースに合わせて本体に保存した楽曲を自動で選んで再生してくれる機能が搭載されていたりと、音楽とスポーツの楽しみ方がさらに深まりそうだ。
音楽はオーディオルームに腰掛けて、コンポとスピーカーでじっくりと聴くという楽しみ方から、ポータブルオーディオプレーヤーにヘッドフォン/イヤフォンが登場したことによってアウトドアリスニングにも広がった。これからはオーディオ機器とスマートデバイスの融合が進むことによって、音楽はスポーツや家事、その他のエンターテインメントと同時に楽しむ“ながら聴き”のスタイルも1つの主流になっていくだろう。
音楽は、ほかのさまざまな娯楽に寄り添うことで、新しい居場所を見つけていく。Bluetooth対応のヘッドフォン・イヤフォンは、より手軽に音楽を聴くための必須アイテムとして、これからも活発に進化を遂げていきそうだ。4月から新生活が始まった方もぜひ、この機会に音楽リスニングの環境まわりをBluetooth対応にリフレッシュしてみてはいかがだろうか。
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