auの販売ランキングは、新機種の発表と、それにともなう現行機種の値下げで人気の傾向が微妙に変化してきた。
首位はシャープ製のワンセグ端末「W52SH」が獲得。連続首位記録を「15」に伸ばした。
続いて2位にカシオ計算機製のデジカメケータイ「EXILIMケータイ W53CA」(前回3位)、3位に防水ワンセグ「W52CA」(前回2位)、4位に三洋電機製のソリッドデザインワンセグ「W52SA」(前回4位)、5位に東芝製のウェッジシェイプデザインワンセグ「W53T」(前回5位)が入った。
今回はEXILIMケータイ W53CAのここ最近の躍進に注目したい。本端末は8月第2週の登場2週目で4位に入り、そこそこのスタートダッシュを見せたものの、それ以降は9月末まで7位から8位と下位に落ちついていた。それが現行機種の値下げが見られ始めた10月からじわじわ順位を上げだし、今回のランキングで発売以来最高位の2位を獲得した。au端末は新機種が発表されたことで現行機種をすべて新規1円にする販売店も多く、値下げによる割安感が他機種より高いEXILIMケータイ W53CAに人気が集まった印象だ。
このことは、東芝製の“ほぼ全部入り”「W54T」やソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「ウォークマンケータイ W52S」などの高機能機種や、発売したばかりの「W53S」にも今後、じわじわ影響を及ぼすとも思われる。W53Sは発売してまだ1カ月も経っていないが、それでも「全部1円」「11月11日まで」などとアピールする販売店も見かけ、au端末は特に「au買い方セレクト」が始まる前の“駆け込み契約”需要が意外に多いことを物語っている。
ソフトバンクモバイルの販売ランキングは、2006年11月発売の“AQUOSケータイ 2nd model”「911SH」が連続で首位を獲得。連続首位記録を「3」に伸ばした。
続いて、パナソニック モバイル製の復刻版新機種「705Px」が前回の4位から2つ順位を上げ、2位に入った。705Pxは型番こそ異なるが、2006年秋冬モデル「705P」(2006年10月発売)のいわばカラーバリエーション追加版。ソフトバンクモバイルの人気端末は現在、ちょうど1年前の2006年秋冬モデルが1位と2位を占める状況となっている。
ちなみに2007年夏モデル以前の旧機種はこのほかに、シャープ製の「812SH」(2007年2月発売)と「910SH」(2006年11月発売)、東芝製の「911T」(2007年3月発売)の計5機種がランクインしている。
さて、ソフトバンクモバイルは今週22日に2007年冬商戦向けの新機種を発表した。11月中旬から、“AQUOSケータイ 4th model”「920SH」や“全面ミラーフェイス”「MIRROR 821P」などが登場する予定だ。
一方、心配なのは今回3位の「FULLFACE 913SH」。いまFULLFACE 913SHの購入を検討するガンダムファンの多くは、あの“シャア専用”「913SH G TYPE-CHAR」を待とうと考えるだろう。次回以降、買い控えで順位が落ちていなければよいが。
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