筆者がこれまで32年近く生きてきた中で「自分はどんな人間なのか」というテーマを真面目に考えたのは、就職活動の自己分析くらいだろうか。自分について一番知っているはずの自分だが、論理的に自己分析をするのは案外難しい。というわけで、自分の“トリセツ”を作成してくれるサービス「みんなのトリセツ」を使ってみた。
みんなのトリセツは、medibaが7月23日に開始したau向けのサービスで、自分だけの取扱説明書を作成できる(ドコモ、ソフトバンクは今冬に対応予定)。トリセツには「エニアグラム」という診断ツールをベースに使っており、9種類のタイプに分類される。それぞれのタイプの特徴は以下のとおり。
タイプ | タイプ名 | 特徴 |
---|---|---|
タイプ1 | ジャスティス | 真面目で正義感の強い人。理想が高く、正しくありたいと真剣に考える |
タイプ2 | ハートフル | 人当たりが良くて思いやりのある人。相手に喜んでもらえることがうれしい |
タイプ3 | サクセス | 向上心が強く、目標のためにハードに働く。クールに思われがちだが実は繊細 |
タイプ4 | ロマンティック | 繊細で感性が鋭い人。自分が特別なことに存在意義を感じ、目立つ雰囲気を持っている |
タイプ5 | クレバー | 好奇心旺盛な分析上手。冷静かつ理性的で、斬新な発想の持ち主 |
タイプ6 | フレンドリー | 安定と信頼できるものを求める。純粋で責任感が強い努力家 |
タイプ7 | アクティブ | 自由を好み、楽しいことに熱中する。頭の回転が速く、明るく外交的だが、時に落ち込むことも |
タイプ8 | パワフル | パワフルな仕切りやさん。意思が強い自信家だが、子どもやかわいい動物に弱い一面も |
タイプ9 | ピースフル | のんびりマイペースな和ませ上手。楽観的で公平なので、優しい聞き役になれる |
いくつかの質問に答えていくと、トリセツが完成する。筆者のトリセツはタイプ6の「フレンドリー」だった。medibaによると、8月27日時点に診断をしたユーザー14万人のうち、タイプ1が13%、タイプ2が16%、タイプ3が8%、タイプ4が6%、タイプ5が8%、タイプ6が26%、タイプ7が6%、タイプ8が3%、タイプ9が14%だという。
また、みんなのトリセツのブログ記事(外部リンク)では、「日本人は島国で同族意識が強く、謙虚さが美徳とされているので、タイプ6のフレンドリーな国民性が当てはまる」と説明されている。筆者もご多分にもれず、日本的なタイプらしい。ちなみに、診断結果に納得できなければ、「タイプを診断しなおす」からもう1度診断できる。
みんなのトリセツは自己分析ができるだけでなく、ほかのユーザーとトリセツを交換して、その人との「相性診断」ができるのも特徴だ。ほかのユーザーのタイプを自分の印象から診断できる「あの人印象診断」もある。気になる人のタイプをこっそり調べてもいいし、合コンや飲み会などの盛り上げツールとして使ってもいいだろう。
物は試しにということで、同じ編集部のY記者(♂)と筆者(♂)の相性を調べてみた。相性診断は、お互いのトリセツをメールで交換することで可能になり、交換したトリセツは「本棚」に保管される。本棚から相手のトリセツの確認や相性診断ができる。Y記者はタイプ2の「ハートフル」のようだ。なるほど、「人当たりがいい」のは当たっていると思う。さて相性診断の結果は……。どうやら、2人はかなり相性がいいらしく、「おたがいを尊敬しあうような安定した愛情関係となる場合が多い」とのこと。Mobile編集部は今後も安泰のようだ(?)。
この相性診断は生年月日や血液型などではなく、論理的な自己分析に基づいているので、一定の説得力はありそうだ。それだけに、意中の人との相性診断が悪い結果だと落ち込んでしまいそうだが、診断結果には友好関係を築くアドバイスも明記されているので、今後の参考になる。ただ、診断結果があまりに詳しいので、職場の人たちと試すと思わぬ不協和音を生む可能性があるので、ご注意願いたい。
「みんなのトリセツ」のアクセスは http://mintori.jp/ から。または au oneトップ→カテゴリ(メニューリスト)→占い・クイズ→診断・心理テスト→みんなのトリセツ から。料金は月額315円(登録初月は無料)。診断やトリセツの交換は無料。対応機種はFlash Lite1.1搭載のau端末。
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