NECとカシオ日立の事業統合、シャープとパナモバは「他社のことなので……」ふぉーんなハナシ

» 2009年09月16日 19時36分 公開
[ITmedia]

 三菱電機、ノキア・ジャパンの撤退、三洋電機の携帯事業売却、ソニエリのドコモ向け携帯電話の商品化計画見直し――。2008年以降、携帯端末メーカーが相次いで事業の見直しを進める中、NECとカシオ日立が事業を統合するという大きな動きに出た。

 事業統合の目的は、国内市場の足固めと海外展開。NECと日立カシオは、端末を提供するキャリアや端末の通信方式など、さまざまな面で補完しあえる関係にあったことから統合に踏み切ったとしている。統合の成果となる端末の登場時期については、「端末開発が1年半くらいかかることを考えると、2011年くらいになるのではないか」(NEC取締役 執行役員専務の大武章人氏)としながらも、できるところから統合を推し進めて「なるべく早く成果を出したい」と意気込んだ。

 国内シェア1位のシャープを見てみると、1社で国内5キャリアにW-CDMAとCDMA端末を提供し、すでに海外向け端末の供給も自社で積極的に進めている。NECとカシオ日立は、事業統合でようやく同じ土俵に上がった格好だ。

 ちなみに国内シェア2位のパナソニック モバイルコミュニケーションズは、ドコモ、au、ソフトバンクモバイルの3キャリアにW-CDMAとCDMA端末を提供しており、海外展開については現在検討を進めている。携帯事業で勝ち抜くためには、海外展開をどうするかがポイントになりそうだ。

 シャープとパナソニック モバイルコミュニケーションズに、NECとカシオ日立の事業統合についてどう見ているかを聞いたところ、両社とも「他社のことなので……」とコメントを控えた。

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