KDDIの新しいスマートフォンラインアップ「IS Series」の一翼を担う東芝製のWindows phone「IS02」は、Android搭載のスマートブック「IS01」より注目度が低いようだが、最新バージョンとなるWindows Mobile 6.5.3を採用し、Windows phoneの可能性を改めて感じさせてくれる高機能なモデルだ。
ベースモデルは東芝のグローバルモデル「K01」で、2月にバルセロナのMobile World Congress 2010で初めてお披露目されたもの。日本市場でauブランドで展開するにあたり、大きく手が加えられているところはほとんどないという。
ディスプレイはワイドVGA(480×800ピクセル相当)表示に対応した4.1インチの有機ELで、写真や映像などを鮮やかに映し出す。タッチパネルはWindows Mobile 6.5.3で初めてサポートされた静電容量方式になったため、スタイラスやつめ先ではなく、指で快適に操作できる。Windows Mobile 6.5.3では、この静電容量式パネル対応に合わせ、メニューやアイコンを指で押しやすいように改良しており、OSそのものの操作性が大きく向上しているのも特筆に値する。
本体の厚さは12.9ミリと非常に薄く、シャツのポケットにも違和感なく収められるサイズを実現。スライド式のQWERTYキーボードを備えながら、キーボードを搭載しない、全面タッチパネルタイプのスマートフォンとほぼ変わらない厚さなのがうれしい。
QWERTYキーボードは、独立した数字キーを持たない4段配列だ。マス目のように整然と並んでおり、親指でタイプする。1つ1つのキーは小さいが、キーとキーの間隔がそれなりに空いているうえ、クリック感もしっかりあり、想像以上に打ちやすい。[Fn]キーは左端にしかないので、記号や数字の入力が少々手間だが、慣れれば対応できるレベルだ。
カメラは裏面に搭載する。撮像素子は有効約322万画素のCMOS。オートフォーカス(AF)付きで、画面上の任意の場所に触れればそこにピントを合わせることができる。操作系はシンプルで、解像度とシーンモードの変更は画面上でできるが、そのほかはメニューを開いて設定画面を開く必要がある。メモやスナップショット用という位置づけなのだろう。
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