写真で解説する「IS02」(2/3 ページ)

» 2010年03月31日 23時59分 公開
[園部修,ITmedia]

東芝独自のユーザーインタフェース「NX!UI」

 CPUには、スマートフォン向けプロセッサとしてすでに高い評価を得ている、QualcommのSnapdrago 1GHzを搭載しており、動作は非常に軽快だ。また、新たに搭載された東芝独自の「NX!UI」も出来がよく、Windows phoneでよく聞かれた「分かりにくい」「使いにくい」といったユーザーのストレスを軽減する、さまざまな仕組みを用意している。

 NX!UIは、Windows Mobile 6.5.3で実現した指先での操作に最適化されており、まるでAndroid OSを搭載したスマートフォンのような操作体系を提供しているのが面白い。待受画面に相当するホーム画面にウィジェットやアプリのショートカットなど、さまざまな要素を自在に配置してカスタマイズできる機能や、よく使う機能やWebサイトをかんたんに呼び出せる機能などを用意しており、慣れると効率よく操作できる。Windows phoneの操作に慣れている人でも、NX!UIは外さずに利用した方が心地よく使えるだろう。

Photo NX!UIのホーム画面は、他のOSの待受画面のようにスライド式のロック解除ボタンが用意されている。左右どちらにもスライドでき、スライドするとロックが解除できる
PhotoPhoto 画面上部に表示されるピクトエリアも、指で操作しいやすいように、触れると上から各機能を表す大きなアイコンが現れる。ここから時刻の設定やバッテリー残量確認などが可能で、つめの先で一生懸命小さなアイコンを押さなくてすむ

 NX!UIでの操作は、基本的にホーム画面に配置したウィジェットやアプリへのショートカット、そして画面下部に配置されたメニューバーから各種機能を呼び出すという形になる。一度iPhoneやAndroidスマートフォンに触れたことがある人なら、まったく違和感なく操作できるだろう。スマートフォンに初めて触れる人も、直感的なUIでWindows phoneであることを意識することなくIS02を利用できる。

Photo NX!UIの主な操作は、画面下部に配置されたこのメニューから行う(赤枠の部分)。一番左がアプリの終了などができるタスク管理、左から2番目がアドレス帳、中央がパーソナルログを活用するよく使うWebサイト/アプリ、右から2番目がアイテムの追加/レイアウト編集などのカスタマイズ、そして一番右がメニュー

 NX!UIのホーム画面は、初期状態では3画面用意されているが、1画面に減らす、あるいは5画面に増やすことも可能。ホーム画面上にはウィジェットやアプリのショートカットなどが自由に配置できる。あらかじめセットされているショートカットやウィジェットも好きな場所に移動可能だ。アイコンとアプリ名の表示方法をカスタマイズすることもできる。

PhotoPhotoPhotoPhoto ホーム画面は、出荷時には3画面に設定されている。1画面に減らしたり、5画面に増やしたりもできる。背景を長押しすると壁紙の変更も可能。壁紙はマイピクチャやプリインストールのものから選ぶほか、オンラインカタログからダウンロードもできる

 特に便利なのが、中央に配置されている「よくみるWebサイト」「よく使うアプリ」。利用頻度が高いWebサイトやアプリがより上に表示されるので、しばらく使えばその名の通りよく使うものから順にアイコンが並んでいく。定期的に見ているサイトやいつも使うアプリはここから呼び出すといい。

PhotoPhotoPhotoPhoto アドレス帳は履歴、お気に入りなどに切り替えられる。写真を登録しておけば顔写真を見ながら項目を選ぶこともできる。「よくみるWebサイト」「よく使うアプリ」は、パーソナルログからよく使うものを抽出してくれる機能で、使い込むとここから機能を呼び出すことも多くなりそうだ。メニューもお気に入りのものを上部に表示する機能がある
PhotoPhoto メニューでアイコンを長押しすると「お気に入りアイテム」に追加できる。お気に入りに登録すると、メニューの上部に常に表示される。たまにしか使わないが、探さずに起動したいアプリなどを入れておくといいだろう

 ホーム画面にアイコンを追加したり、レイアウトを変更したりしたい場合は右から2番目のアイコンを押す。するとカスタマイズ用のメニューが表示されるので、適宜やりたいことを選べばいい。アイテムの追加を選ぶと、ウィジェットやアプリ、メニュー項目など、メニューから呼び出すほぼすべての項目が選べる。アプリだけでなく機能のショートカットも配置できるので、よく設定を変える項目へのショートカットをホーム画面に置いておける。

 ウィジェットは東芝が開発したものしか利用できず、ユーザーやサードパーティーベンダーが開発したものを後から追加することはできないが、かなり多種多様なウィジェットが用意されており、カスタマイズの幅は広い。アイコンは好きな場所に配置できるほか、アイコンとアプリ名の表示方法も複数の選択肢から選べる。

PhotoPhotoPhoto ウィジェットやショートカットの配置は自由に変えられる。「レイアウトの編集」を選ぶとアイコンやウィジェットに枠が表示され、指で移動できるようになる。削除する場合は中央のゴミ箱に入れればいい。アイテムを追加したい場合は左の「+」を押すと開くメニューから、ウィジェットやアプリ、機能を選ぶ。確定したら右下の矢印を押す。アイコンを長押しして「スキンの変更」を選ぶと、アイコンとアプリ名の表示方法が変更できる

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