NTTドコモが6月9日、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia」のソフトウェアアップデートを開始した。
まずはPC経由のアップデートを開始し(提供中)、6月10日以降にXperiaのパケット通信によるアップデートを開始する。ドコモ広報部によると、6月10日中に提供できるよう調整しているという。パケット通信用のバージョンアップファイルは、「ユーザーによって多少のタイムラグが生じる可能性はある」(同)が、基本的に一斉配信される。
なお、PC接続でアップデートを行うと、ユーザーによってはXperiaが初期化されてしまう場合がある(6月9日18時50分時点)。「初期化をしないファイルも順次配信しており、最終的に全ユーザーに初期化しないファイルを配信できるよう作業を進めている」(ドコモ広報部)とのこと。端末が初期化されるかどうかは、PC画面のアラートで確認できる。
ソフトウェアのバージョン(ビルド番号)は、旧バージョンが「R1EA018」、新バージョンが「R1EA025」となる。バージョンは「設定」→「端末情報」→「ビルド番号」から確認できる。OSはAndroid 1.6のまま変更はない。
Xperiaのバージョンアップファイルは、5月28日の17時25分ごろから20時3分ごろに誤配信されたが、このファイルは問題がないことが確認されており、アップデート済みのユーザーが、もう1度アップデートをする必要はない。
今回のバージョンアップにより、以下の不具合が解消される。
あわせて、以下のとおり、3つの機能や使い勝手が改善される。
Mediascapeの「ミュージック」には、ダウンロードした楽曲やMedia Goから転送した楽曲に加え、「mora touch」のオンラインコンテンツも表示可能になった。mora touchの「ピックアップ」と「ランキング(TOP10)」の楽曲がサムネイルで表示され、任意の曲をタップするとmora touchが起動し、曲の購入ページへアクセスできる。
また、バージョンアップ後はmora touchアプリがプリインストールされた状態となる(すでにダウンロード済みの場合は変更はない)。
日本語入力システムは、これまでの「POBox Touch 1.0」から「POBox Touch 2.0」にバージョンアップ。テンキーでのフリック入力が可能になり、キーを上下左右にフリックすることで、かなと英数字を入力できる。このほか、表示するQWERTYキーのカスタマイズ(表示キー選択)と、QWERTYキー下部に表示される記号のカスタマイズ(アシスト記号変更)も可能になった。詳細は以下の記事も参照。
タッチパネルの感度も全体的に向上させ、特にQWERTYキーの両端「W」「A」「P」「ー」の反応速度を改善させた。アップデート前は、「W」「A」「P」「ー」キーの反応が鈍く、狙ったとおりに文字を入力できないことが多かったが、アップデート後は素早く反応するようになった。
このほか、ブラウザ画面などをスクロールしようとしてフリックすると、タッチと判断してリンク先へ飛ぶことが多かったが、ここも改善し、誤作動することなくフリックによるスクロールが可能になった。
6月9日現在、新しいソフトウェアはPC向けにのみ提供されている。ユーザーはソニー・エリクソンのWebサイト(外部リンク)から「アップデートサービス」ソフトをPCにインストールし、XperiaをPCにUSB接続してアップデートする。ただし先述のとおり、PC経由でアップデートをすると、Xperiaが初期化される恐れがあるので注意したい。
続いて、6月10日以降、Xperiaの自動検出によるアップデートが可能になる。画面上部のステータスバーに「新しいソフトウェアが利用可能です」という表示が出たら、ステータスバーを下へドラッグし、「ソフトウェア更新」からアップデートできる。端末から手動でアップデートする場合、「設定」→「端末情報」→「ソフトウェア更新」から行える。
ソフトウェアの容量は約11Mバイト。なお、3G回線でアップデートをする場合はパケット通信料(約1万8000円)が発生するので、パケット定額サービスに加入の上でアップデートしよう。
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