NTTドコモの2011年夏モデルとなるシャープ製の「AQUOS SHOT SH-10C」はPRIMEシリーズのハイエンド端末。AQUOS SHOTシリーズだけにカメラ機能を重視した携帯電話だ。
ボディは回転2軸型で、IPX5/7相当の防水機能とIP5X相当の防塵機能を有する。サイズは約52(幅)×112(高さ)×15.5(厚さ)ミリ(最厚部約22ミリ)。サイズ感的には、2010年冬モデルの「SH-01C」よりも、2010年夏モデルの「SH-07B」に近い。5月から6月の間に発売を予定している。
シャープのPRIMEシリーズ端末といえば、LEDによるイルミネーションがおなじみだ。SH-10Cでは、本体のフロントパネル側面に50色35パターンの「センサー連動サイドイルミネーション」が搭載され、本体内にある傾きセンサーと連動して色味を変えることができる。光る様子を、動画で確認してみよう。
アウトカメラは、1610万画素のCCDセンサを採用。SH-01Cと比べて200万画素増え、SH-07Bから比較すると400万画素の向上となる。これに、シャープ独自の画像処理エンジン「ProPix」を組み合わせている。インカメラは、SH-01Cと同じく43万画素CMOSセンサーを採用した。
カメラ機能の特に目新しい点としては、アウトカメラを使った3D撮影に対応したことが挙げられる。アウトカメラは1つなので「LYNX 3D SH-03C」と同様にカメラを左から右へとふって撮影する。縦方向、横方向どちらでも撮影可能だ。撮影解像度はパノラマ(2560×480ピクセル)、フルHD(1920×1080ピクセル)、フルワイドVGA(480×854ピクセル)、VGA(640×480ピクセル)の4種類に対応している。撮ったコンテンツは、3D表示対応の薄型テレビなどにHDMI出力して大画面でも楽しめる。
メインディスプレイは、視差バリア方式の裸眼3D表示に対応した約3.4インチフルワイドVGA(480×854ピクセル)NEWモバイルASV液晶を搭載している。3D表示は待受画面のほかデータBOX、3D対応のiアプリなどで可能。ワンセグや2D撮影した静止画、一部の動画ファイルを3D変換して表示することもできる。3Dモードは本体の“3D”ボタンでオン/オフをすぐに切り替えられる。
なお、3D表示ができないコンテンツや設定画面では、3Dモードに設定していても自動的に2D表示に固定。また、3D対応iアプリでは自動的に2Dから3D表示へ切り替えるものもある。
端末側面にはMicro HDMI端子があり、撮影した動画・静止画やiアプリなどを薄型テレビなどの大きな画面に出力して楽しむことができる。また、シャープ製の薄型テレビでは“AQUOSファミリンク”を使って、AQUOSのリモコンを使って操作を行うことも可能だ。新たに、3D画像の出力に対応しているのが、SH-01Cとの違いだ。
クライアント・アクセスポイントの両方を利用できる無線LAN機能(IEEE802.11b/g/n対応)やBluetooth機能は、SH-01Cと同等。DLNA機能は動画・静止画に加えて、SH-10Cが対応している形式であれば音声ファイルの共有・再生・ダウンロードが可能となった。
このほか、最大50Mバイトまでダウンロード容量が拡大されたiモーションやコンテンツパッケージへの対応など、ドコモの新サービスにも対応。iモード機能の強化も行われた。
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