スマートフォンを初めて使う人でも、迷わず操作できる機能や仕掛けを盛り込み、使いやすさにこだわった富士通製のAndroid端末「F-12C」。実際の使用感をチェックしてみた。
F-12Cは3.7インチのワイドVGA液晶(480×800ピクセル)を搭載し、サイズは約60(幅)×約119(高さ)×約9.8ミリ(厚さ)、重量107グラムと程よい大きさ。最近のハイスペックなスマートフォンは画面サイズが大きいが、それらとF-12Cを比較すると、コンパクトにも感じられるサイズだ。女性でも片手で操作できるだろう。
F-12Cは、世界的に有名な英国のトラベルケース・ブランド「グローブ・トロッター」とのコラボレーションモデルでもあり、背面にロゴを配してグローブ・トロッターのアイコンであるコーナーパーツをモチーフにしたデザインを採用している。全体的な印象としてはシンプルで上品なため、幅広い人に受け入れられるデザインだろう。ボディは角が丸く、持っていて手が痛くなったり疲れたりしない気持ちのいい感触だ。また、前面の3つのキーは、クリック感がしっかりありながらもタッチが軽く、心地いい。
また、スマートフォンにしては珍しく卓上ホルダが付属する。充電の際にいちいち端子カバーを開け、ケーブルの上下を確かめて挿す面倒がないのはありがたい。

IPX5/IPX8の防水性能を備える防水スマートフォンなので、背面カバーや端子カバーにはパッキンが施されて水の浸入を防いでいる。バッテリー容量は1460mAh(写真=左)。microSDカードスロットとSIMカードスロットは、電池パックを外した内部にある(写真=右)F-12Cは、初めてAndroidスマートフォンに触れる人でも操作に迷わず、直感的に使えるように独自のユーザーインタフェースである「NX! comfort UI」を採用している。ステータスバーの下には、通知画面を引き出せることを気づかせる「ステータスバーつまみ」、ホーム画面の左右にはフリックで遷移できる画面があることを知らせる矢印「スライドナビゲーション」を表示。また、ホーム画面を長押しすると、画面に波紋が広がるような表示が出てからメニューウィンドウが現れる「タッチヘルパー」を採用している。
通知画面を引き出せることや長押しでメニューが表示されることは、知っている人には当たり前だが、初めてAndroidをさわる場合は意外に気が付かない。それだけに親切だと感じた。つまみや矢印の表示はさりげなく、操作に慣れてからも目障りとは感じない。


ホーム画面やアプリ一覧画面には通知画面を引き出せる「ステータスバーつまみ」を表示(写真=左)。ホーム画面で遷移できる画面がある場合には、画面の左右に矢印の「スライドナビゲーション」が一定時間表示される(写真=中)。通知画面でWi-FiやBluetooth、GPS、マナーモードのオン/オフができる(写真=右)
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ドコモ スマートフォン:使いやすさにこだわった防水スマートフォン――「F-12C」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.