画質のみならず、カメラの使い勝手も進化した。といっても、操作性の向上はiOS5によるもので、OSをアップデートすればiPhone 4でも同じように利用可能だ。
まずはカメラの起動。ロック画面からすぐカメラを使える。ロック画面でホームボタンをダブルタップすると、ロック解除の右にカメラアイコンが出現するのだ。このカメラアイコンをタップすると、(パスコードをセットしてても関係なく)カメラが起動する。これはよい。ロック画面で起動したときは過去の写真を見たり他の機能を呼び出すことはできないのでセキュリティ的にも問題ない。
撮影画面は今まで同じシンプルさで、指でタップしたところにピントと露出が合うという分かりやすい仕組み。
新たに、日本ではかなり前から当たり前の機能だったのだが、顔検出機能も搭載された。ただ、検出能力はやや控えめで、ほぼ正面の顔しか見つけてくれないようだ。
新しく追加されたのは「オプション」。これをタップすると、オプション表示。といっても中身は、グリッド表示とHDRのオンオフだけなのだが、この先拡張されるかもしれない。
もう1つはシャッター。画面上のカメラキーをタップして(正確には指を離したとき)撮影するのが基本だが、側面にある音量アップキーでもシャッターを切れるようになった。横向きにデジカメのように持っても切れるように、ということ。
でも右手の人差し指でそこをシャッターとして使うと、写真のように、レンズが右下に来る。これだと右手の他の指でレンズを塞ぎやすいのでよい位置とはいえない。実は、本体のみならず「イヤフォンの音量アップキー」でもシャッターを切れるのだ。付属イヤフォンを挿し、カメラモードにしてイヤフォンについているマイク兼音量調節キーの音量アップを押すのである。ワイヤードリモコンとして使えるので、ちょっとした小技として覚えておいて損はない。
シャッターキーの右には静止画と動画を切り替えるスイッチがある。動画は今回フルHD対応になった。個人的にはスマートフォンなら720pでいいと思うけど、まあ世界的にフルHD対応が当たり前になっていくんだろう。
クオリティはこんな感じ。ファイル形式はMOVで圧縮はH.264。立ち上がりの1秒くらい音が抜けてるのが気になるが、かなりいける。
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