スマホ2台をBluetoothで使いこなすシンプルPHS「SOCIUS WX01S」だれとでも定額×キャリア定額で死角なし(2/2 ページ)

» 2011年12月27日 10時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 現在はすべてのケータイキャリアが何らかの形でキャリア内定額を提供している。例えばソフトバンクモバイルのiPhoneとSOCIUSを組み合わせる場合、相手がソフトバンクの場合はiPhoneから、そうでない場合にはSOCIUSから発信するようにすれば、「だれとでも定額」を活用することでほとんどの音声発信を無料で済ませられる(条件内であれば)。また先のように、Bluetooth接続された端末への着信履歴も本機に残るため、スマートフォンへの着信に対して『じゃあPHSからかけ直すわ』ということもスムーズに行える。だれとでも定額の活用にはこれ以上便利な端末はないだろう。

photophotophoto PHSとBluetoothのそれぞれで着信音や音量を変えられる(写真=左、中央)。受話音量も変えられる(写真=右)

 またスマートフォンではキャリアの電話回線だけでなくIP電話の通話も利用可能だ。端末にBluetooth接続したSOCIUSから通話できるかはアプリ次第だが、SkypeならiPhone・Andridとも通話開始後の切り替え操作で利用できる。またiPhone版のViberは、発着操作を(SOCIUSではなく)iPhone本体で行う必要があるが、通話開始と同時にSOCIUSに通話が切り替わる。Android版のViberではBluetoothの利用をオン/オフする設定こそ出るが、筆者が確認した数機種では通話利用はできなかった。こういった辺りはアプリ側の対応を待つしか無いだろう。

身につける音声端末としてミニマルな機能をしっかり装備

 Bluetoothハンドセットとしてかなり高機能なSOCIUS。肝心の、PHS端末としての使い勝手はどうだろうか。ボディがコンパクトなのでキーサイズも小ぶりだが、文字入力に慣れが必要というほどではない。片手にすっぽり収まるため親指がすべてのキーに余裕で届くし、軽量なのでキー操作は楽だ。ストレートタイプでは重要な誤操作防止用のロックキーもスライド式なので手早く操作できる。

photo 左右の側面。左側面にスライド式のロックキーがある

photophotophoto 小ぶりなダイヤルキー(写真=左)。端末の上面(先端)に赤外線ポートと通知ランプ(写真=中央)。左側面にはイヤフォン端子と外部接続端子(Micro USB)がある(写真=右)

 ウィルコムの定額プランなら無料になるキャリアメールは、フォルダが最大11利用可能で(受信ボックス+10フォルダ)、受信ボックスからは“送信者”“(アドレス帳の)グループ”“件名(先頭一致)”での受信振り分けが可能だ。スマートフォンと併用するなら本機のキャリアメールは使わないかもしれないが、仕事関係や友人知人からのメールを本機に転送して通知する、なんて使い方はアリだろう。

 日本語入力も読み予測、英数変換なども備えており十分に実用レベル。文字サイズも3段階に変更が可能で、小であればメールは最大13文字×11行の表示になる。一応、一般のEメール(POP3/SMTP)の送受信も可能だが、定額プランでもパケット料金がかかるので(上限2800円)、“そんなこともできる”程度に思っておけば良いだろう。

photophotophoto アラームや電卓など、毎日使うちょっとしたツール系の機能も充実している

 SOCIUSはほかのスマートフォンの通話用にも使うという意味では、首からぶら下げたり衣服のポケットに入れたりと、身につける人が多いだろう。そうなると、ちょっとしたアクセサリ機能が重要になる。SOCIUSは設定数が20のアラーム機能と、99分99秒まで設定できるタイマー機能を用意し、さらに10桁までの電卓と割り勘電卓、「おごり割電卓」(人数比率と金額比率を設定しての割り勘計算)、最大20件まで登録できるテキストメモも備えた。時計やちょっとした計算などの便利な機能はしっかり抑えている。

スマートフォンに+アルファの効果をもたらす「SOCIUS」

 スマートフォンとSOCIUSを組み合わせた場合のメリットはおおむね以上の通りだ。スマートフォンのマルチホルダーであれば音声通話を本機に統合できるし、そもそもスマートフォンでの通話するより本機で通話した方が明らかに楽。またマナーモードについても、スマートフォン側は常にマナーモードのままにして、本機のみでコントロールすることもできる。

 筆者はすでに2カ月以上2台のスマートフォンをほぼ常時接続して使っているが、音声通話やマナーモードのコントロールは非常に楽になった。これ以外にもスマートフォンをカバンに放り込んでおいても、音声着信に即座に対応できるといった利便性の向上もある。

 一方、Bluetooth機能がハンドセットだけというのが少し残念だ。あまり多くを望むと互換性の問題も多くなってしまうが、スマートフォンのメール着信を通知する機能があれば、フロントエンド端末としての価値はさらに上がると思う。特に国内では、ドコモ/au/ソフトバンクの3大キャリアでキャリアメールが独自実装(ソフトバンクはMMSベースだがiPhone以外は専用アプリ)なので色々大変かもしれないが、後継モデルではぜひ対応して欲しい部分だ。

 さて、SOCIUSを新規契約するとなると「ウィルコム定額プランS」で月額1450円、だれとでも定額でさらに月額980円の料金が発生するので、スマートフォンの維持費と合わせるとケータイ料金が削減できるとは安易には言えないのも事実。

 しかし、3大キャリアでキャリア内定額が適用される料金プランは無料通話分を含まず、通話料金の単価も30秒/21円と割高だ。1回10分という制限があるとはいえ、ウィルコムのだれとでも定額は魅力的なプランだ。少なくとも本機の存在が気になる人は、音声通話を積極的に使いたい人でもあるだろう。そういう人にとっては、間違いなく一考の価値がある製品なことに間違いはない。

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