LGエレクトロニクスは3月13日、「Mobile World Congress 2012」で発表されたスマートフォンの新製品5機種を国内で披露した。
同社はMWC2012で「Optimus vu:」「Optimus 4X HD」「Optimsu 3D Max」「Optimus L7」「Optimus L5」「Optimus L3」という6モデルを発表。今回はL7を除く5機種が展示された。いずれも海外モデルであり、日本への投入は未定。しかし、Optimus vuはスペック表が日本語表記になっているなど、国内展開の可能性がうかがえた。
Optimus vu:は、5インチのXGA(1024×768ピクセル)表示ディスプレイを搭載したモデル。タッチパネルは輝度650カンデラのIPS方式の液晶を採用した。ディスプレイのアスペクト比は4:3と、一般的なスマートフォンと異なっているが、これは電子書籍の利用を想定したためという。また多くのビジネス文書も4:3で作成されているため、オフィスデータの作成・編集にも向くという。
本体上部に専用のスクリーンキャプチャボタンがあり、これを押すとメモモードへ遷移。ホームなど表示中の画面に直接手書きメモを書き込める。製品には静電式のスタイラスペンが付属するが、指先でも書き込みが可能だ。手書き画面は画像として端末に保存できる。
CPUは1.5Ghzのデュアルコアプロセッサを搭載し、32Gバイトのストレージと2080mAhのバッテリーを内蔵している。OSはAndroid 2.3.4で、4.0(ICS)へのアップグレードもサポート。背面のアウトカメラは8メガピクセル、前面のインカメラは1.3メガピクセル。本体サイズは90.4(幅)×139.6(高さ)×8.5(厚さ)ミリで、重さは168グラムだ。韓国の通信事業者LG U+から発売されているモデルは、CDMA2000とLTEに対応。また、T-DMB方式の地上デジタル放送が視聴できる。
Optimus 4X HDは、CPUにNVIDIA製のクアッドコアプロセッサ「Tegra3」を搭載したハイスペックモデル。ディスプレイは4.7インチのHD(1280×720ピクセル)表示IPS液晶で、こちらのアスペクト比はもちろん16:9。OSはAndroid 4.0(ICS)だ。
少し試した程度だが、タッチ操作のレスポンスは極めて高速。再生中のHD動画をシームレスにズームできるなど、処理能力の高さがうかがえた。タッチパネルは4.7インチと少々大きめだが、スリムボディとシンプルなフォルムで持ちにくいということはない。またスペックと同じくらい目を引くのが、ボディ側面のデザイン。三角形のディティールが細かく並び、かなり個性的だ。
Optimus 3D Maxは、2011年に発売された「Optimsu 3D」の後継モデル。ディスプレイは4.3インチの800×480ピクセル表示液晶で、裸眼の3D表示に対応している。背面に搭載されたデュアルカメラで、3Dの動画や静止画の撮影が可能だ。CPUには1.2Ghzのデュアルコアプロセッサを採用した。
2Dの静止画や動画を3Dコンテンツに変換する機能も備え、奥行きをどの程度出すかなど、立体感の大小も調整できる。OSはAndroid 2.3で、4.0へのアップグレードを予定。独自UIの「LG 3D UI」も搭載している。タッチパネルの2D/3D表示を切り替える専用のハードウェアキーも備えた。
Optimus L5とOptimus L3は、スペックよりもボディデザインを重視したモデルで、主にフィーチャーフォンからの乗り換えを想定したスマートフォン。今回は用意されなかったOptimus L7と3モデルで、L-Styleというシリーズを構成している。各モデルはディスプレイサイズが違い、それに合わせてスペックも異なっている。
上位モデルのL7は4.3インチディスプレイを搭載し、CPUに1GHzのデュアルコアプロセッサを採用。ミドルレンジのL5は、4インチのHVGAディスプレイに800MHzのCPUという組み合わせ。サイズ的に片手操作のしやすさを強調していた。そしてエントリーモデルのL3は、3.2インチQVGAディスプレイに有効300万画素のカメラなどを備える。SNSなど、カジュアルなネット利用なら十分こなせるモデルだろう。
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