“普通のスマホ”とどう違うのか――「らくらくスマートフォン」の使い勝手を試す(後編)(2/2 ページ)

» 2012年09月13日 15時56分 公開
[房野麻子,ITmedia]
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バッテリーの持ちはかなり優秀

 スマートフォンを使っていると気になるのがバッテリーの持ちだが、バッテリー容量は1800mAhで、スペック上では連続待受時間が約460時間、連続通話時間が約350分となっている。実際に利用してみると、ほかのスマートフォンに比べるとバッテリー持ちはかなりいい。短い通話が2、3回、メールも2、3通くらいで、あまり操作せずに待受状態を続けていたときは、2日経っても十分なバッテリー残量が残っていた。

 らくらくスマートフォンはGoogle Playからアプリをインストールできないため、コミュニケーションアプリによるバックグラウンド通信があまり行われないことが影響しているのだろう。また対応する通信方式がFOMAのみで、LTEに対応していないことも大きいかもしれない。

 スマートフォンとしてバッテリーの持ちに不満はなかったが、連続待受時間が600時間前後というらくらくホンから機種変更した場合は、短く感じるかもしれない。消費電力を抑えるエコモードが搭載されているので、短いと感じるときは利用してもいいだろう。

 なお、Google Playからアプリをダウンロードすることはできないが、ドコモが提供するアプリはインストールされているので、dマーケットで配信されているアプリの更新は通知される。通知はホーム画面の最上部、電池アイコンや時計の表示があるステータス表示エリアをタッチすると確認できる。ここではマナーモードのオン/オフも可能だ。

photophoto 各種通知はステータス表示エリアにアイコンが表示され、タッチするとリストを確認できる(写真=左)。アプリの更新通知も届き、ドコモ提供のアプリがアップデートできる(写真=右)

 らくらくスマートフォンだが、スマートフォンとしてしっかりとWi-FiやBluetoothにも対応している。モバイルデータ通信を行わない設定も可能で、Wi-Fiだけで通信し、パケット代を節約することも可能だ。また、おサイフケータイには対応しているが、残念ながらモバイルSuicaには対応していない(Google Playからアプリをダウンロードできないため)。ドコモがアプリを用意する「iD」や「楽天Edy」などと、クーポンサービスのトルカの利用に限られる。らくらくホンのほとんどがおサイフケータイに対応していないので、ユーザーから不満がそれほど出るとは思えないが、せっかく搭載された機能なので人気のサービスを利用してほしかったところだ。

 またホーム画面のユーダーインタフェースは、フィーチャーフォンのようなデザインに変更できる。F-12Dには、初期状態で設定されているタッチ操作に最適化された「標準メニュー」と、従来のらくらくホンと同じ感覚で操作できる「シンプルメニュー」の2種類のホームアプリが搭載されている。どちらも分かりやすいメニューだが、らくらくホンのメニューに慣れているので、スマートフォンでも使いたいなら、シンプルメニューに変えてもいいだろう。

photophotophoto 標準メニューから、シンプルメニューに切り替えが可能(写真=左)。シンプルメニューはらくらくホンと同様のUIになっており、ワンタッチダイヤル、メニューの表示もそのまま引き継がれている(写真=中央、右)

 また、アプリのアイコンの並び替えも可能だ。並び替えができるアプリは「健康・生活・趣味」「テレビ・ラジオ」「便利ツール」「あんしんツール」のジャンルに入っているもの。移動したいブロックを選択するだけなので、自由度は低いが、よく使うアプリをページの上部に持ってきてアクセスしやすくできる。

photophotophoto ホーム画面の設定で並び替えたいアイコンを選択し(写真=左)、配置したいブロックを選択(写真=中央)。ブロックの最後尾にアプリが移動する(写真=右)

 短期間しか試用できなかったが、らくらくスマートフォンは、PCライクな使い方ができるスマートフォンというよりは、らくらくホンらしい、ごくシンプルで分かりやすい使い勝手を、フルタッチの大画面で再現した端末という印象だ。Android端末だが、Googleのサービス、特にGoogleマップを利用できないのは個人的に残念だったが、写真やWebサイトを大画面で見られるなど、スマホらしさは十分に楽しめるだろう。

 また、通話メモや通話中の自分の番号表示など、電話機能には一般のスマートフォンにも採用してほしいと思った機能がたくさんあった。今回のらくらくスマートフォンのような機能制限をせず、UIだけを分かりやすくした、新世代のらくらくスマホが登場することも期待したい。

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