動画は良くなった。フルHD動画なのは変わらずだが、まず撮りやすい。ディスプレイが16:9になったからだ。iPhone 4Sではデフォルトで左右がカットされた状態、画面をダブルタップするとやっと16:9表示になったが、上下に黒い帯が入り、かなり小さくなってしまった。iPhone 5ではやっと16:9のフルスクリーンで動画を撮れるようになったのだ。
さらに動画撮影中には右上にカメラボタンが現れる。これをタップすると、動画を撮りながら静止画を撮れるようになった。
ただし、フルHD動画の1コマを切り出すだけなので、画像サイズはフルHD(1920×1080)である。こんな感じ。
撮った動画は再生時にトリミングして短くできるのがいい。必要な分だけを保存できるのだ。
もう1つ動画を。ちょうど丸ノ内線と中央線と総武線がいっぺんにやってきたのだ。せっかくなのでここに。
と、全体を見てきたわけだが、iPhone 4から4Sになったときほどのインパクトはないものの(パノラマ撮影はiPhone 5というよりiOS6の機能だし)、着実にレベルアップしてるのが分かる。
無理に高画素化や多機能化に進まず、パノラマや、動画中の静止画、高感度対応などうまく必要なところをパワーアップしてきた感じがいいのだ。これはよい。コンデジがiPhoneを驚異と捉えるのも分かるってものである。
それは刷新という名の飛躍――iPhone 5が、“iPhoneの創りだした世界”を塗り替える
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