ソフトバンクモバイルが、ソフトバンクオンラインショップで「iPhone 4S」の整備済製品の取り扱いを開始した(外部リンク参照)。
整備済製品とは、一度開封した未使用の初期不良品を修理・調整して再出荷した製品のこと。「リファービッシュ品」「メーカー再生品」とも言われる。Apple製品としては、これまでMacやiPod関連の整備済製品が販売されていたが、iPhoneの整備済製品を販売するのは今回が初めて。
かつては初期不良品だったと聞くと心配だが、すべての整備済製品は、Appleの厳しい品質水準を満たすために厳格なプロセスで再整備を受けており、バッテリーと外装は新しいものに交換済みなので、品質は通常の新品と同様と考えていいだろう。整備済製品のiPhone 4Sにも1年間の特別保証が付いているほか、「あんしん保証パック(i)」や「AppleCare Protection Plan」も利用できる。整備済製品だからといって、不利な扱いになるわけではない。
整備済製品の魅力は、なんといっても価格が安いこと。整備済製品は、16/64Gバイト版ともに分割金の支払いが月々720円安くなり、16Gバイト版が月々760円(計1万8240円)、64Gバイト版が月々1200円(計2万8800円)となる。
月額4410円の「パケットし放題フラット」を選ぶと、月月割として1480円(×24回、計3万5520円)が適用される。端末の実質負担額は16Gバイト版が−1万7820円、64Gバイト版が−6720円となり、0円よりもお得だ。端末代(分割払い)と、ホワイトプラン(i)、S!ベーシックパック(i)、パケットし放題フラットの料金を含めた毎月の総額コストは、16Gバイト版が4985円、64Gバイト版が5425円となる。
16Gバイトモデル | 64Gバイトモデル | |||
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新品 | 整備済製品 | 新品 | 整備済製品 | |
端末代 | 3万5520円 (1480円×24回) |
1万8240円 (760円×24回) |
4万6080円 (1920円×24回) |
2万8800円 (1200円×24回) |
ホワイトプラン(i) | 980円 | |||
パケットし放題フラット | 4410円 | |||
S!ベーシックパック(i) | 315円 | |||
月月割 | 1480円 | |||
月額合計 | 5705円 | 4985円 | 6145円 | 5425円 |
月額1029〜4410円の「パケットし放題」を選んだ場合、月月割は1000円(×24回、計2万4000円)となるので、毎月3Gで頻繁に通信する人は、パケットし放題フラットを選んだ方がお得だ。なお、ここまで紹介した価格は新規契約、機種変更、MNPいずれも同じだ。
16Gバイトモデル | 64Gバイトモデル | |||
---|---|---|---|---|
新品 | 整備済製品 | 新品 | 整備済製品 | |
端末代 | 3万5520円 (1480円×24回) |
1万8240円 (760円×24回) |
4万6080円 (1920円×24回) |
2万8800円 (1200円×24回) |
ホワイトプラン(i) | 980円 | |||
パケットし放題 | 1029〜4410円 | |||
S!ベーシックパック(i) | 315円 | |||
月月割 | 1000円 | |||
月額合計 | 2804〜6185円 | 2084〜5465円 | 3244〜6625円 | 2524〜5905円 |
こうした価格設定が功を奏してか、7月22日にiPhone 4Sの64Gバイト版の整備済製品が販売されたときは、瞬く間に在庫切れとなっていた。
現在、店頭で販売されているiPhoneは「iPhone 5」のみで、iPhone 4Sを新たに購入するには、中古携帯ショップやオークションを利用するしかなかったが、中古品なのでキズがあったり保証が効かなかったりするケースが多い。また、LTE対応のiPhone 5は、パケット定額サービスの上限と下限が4Sに比べて1000円ほど高い。もちろんその分通信速度は上がるのだが、iPhone 4Sの下り最大14.4Mbps/上り最大5.76Mbpsでも、Webサイトの閲覧やSNSの使用などには大きなストレスは感じないだろう。何より、端末代を含めて5000円前後で運用できる価格は魅力だ。
16Gバイト版も、8月12日に販売されてからすぐに完売し、「次回の入荷は未定」となっている。64Gバイト版も早いタイミングで売り切れることが予想されるので、気になる人は、早めに購入しておきたい。
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