GALAXY S4は、センサーを使ってスマホをより便利に使える機能が数多く搭載されている。「Sプレビュー」では、画面に指を近づけるだけで、画像フォルダの中身をプレビューしたり、Webの一部分を拡大するといった操作が可能だ。また「スマートポーズ」は、フロントカメラで目の動きを検知して、動画再生中に画面から視線をそらすと、自動的に一時停止、戻すと再生を始める。さらに「Sジェスチャー」は、画面に触れずに手の動きだけでスクロールなどの操作ができる。このほかにもいろいろなセンサーを使った便利機能があるが、これらの機能をオフにするとセンサーも使われなくなり、バッテリーの持ちは良くなるのだろうか? テストしてみた。
使用条件をそろえるため、今回はYouTubeの連続再生が可能な「PVSTAR+」というアプリを使い、ディスプレイを点灯状態にして動画を再生し続ける状況を作った。画面の明るさは中央付近で固定に設定し、GPS、Wi-Fi、Bluetoothに加えて、各種センサーを使う機能をオンにした場合と、これらをすべてオフにした場合の、バッテリーがなくなるまでの時間を計測した。
結果はオンの場合が約6時間50分、オフの場合が約7時間5分。オフにしていたほうが多少はバッテリーが持つかなという程度で、実際の使用感としては意外にも、あまり変わらないという結果になった。
なお今回使用したPVSTAR+の動画プレーヤーは、スマートポーズが使えないため、この機能が使える動画プレーヤーなら、もう少し違った結果になっていたかもしれない。各種センサーをオンにした状態で、さらにワンセグの連続視聴もテストしてみたが、こちらも約6時間半は続けて視聴できることが確認できた。
これらの結果を見る限り、さまざまなセンサーがオンになっていても、そのことで極端にバッテリーを消費することはなさそう。もちろん、少しでもバッテリーを長持ちさせたいなら各種センサーを使う機能はオフにしたほうがいいだろうが、この結果を見る限りあまり神経質になる必要はなさそうだ。
続いて熱の問題はどうだろうか? 温度の上昇でカメラが起動できなくなった花火大会では、確かにGALAXY 4ははっきり熱いと感じるほど熱を帯びていた。だが、普段はそこまで熱くなることはあまりない。せいぜいパンツのポケットに入れると、ちょっと太ももが温かいなと感じる程度。
ではGALAXY 4はどんなときにどのくらい熱くなるのか、放射温度計を使って表面温度を計測してみた。なお厳密な温度測定ではないので、あくまで参考程度にとらえてほしい。
まずは、エアコンで室温29度〜30度、湿度45%〜55%にキープした部屋で、スリープ状態のGALAXY 4の表面温度を測った。計測したのはディスプレイのほぼ中央の位置で、温度は32.4度だった。このときGALAXY 4を載せていた台の表面温度も同じく32度程度だったので、32度前後を基準にしている。
この状態から5分間同じ操作をし、表面温度がどう変化するかを調べた。計測内容と計測結果は以下の通り。なお比較のため、iPhone 5でも同じ条件でテストを行っている。
操作内容 | GALAXY S4 | iPhone 5 |
---|---|---|
(スリープ時) | 32.4度 | 32.2度 |
Webサイトの閲覧 | 38.2度 | 34.1度 |
カメラ撮影 | 40.1度 | 36.4度 |
ゲーム(LINE POP) | 39.6度 | 36.7度 |
動画再生 | 40.4度 | 33.7度 |
地図閲覧(GPSオン) | 40.6度 | 33.8度 |
この結果を見る限り、GALAXY 4の表面温度の上昇率は、iPhone 5に比べてやや高いと言わざるを得ない。特にカメラ撮影、動画再生、地図閲覧では40度を超えている。ではGALAXY 4のどこが一番熱くなるのか。放射温度計のレーザー光線をいろいろな場所に当てて計測行ったところ、中でもディスプレイ中央よりやや上の位置、背面に“GALAXY 4”のロゴがあるあたりの表面温度が高くなっていた。残暑厳しい折、スマホの持ち方にも多少工夫する必要があるかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.